日経の気になるこちらの記事
からネタバレしない程度に簡単にまとめてみました。
2024年、新NISAの影響で投資信託市場が大きく成長しました。
ETFを除く国内の公募投資信託の純資産総額は140兆円(前年比+34兆円)に達し、年間の資金流入額も15兆円超と過去最高を記録しました。
✔ 投資信託の残高が増えた理由
- 新NISAの開始で預貯金から投資信託へ資金が流入
- 株高と円安の影響で運用益が増加
- 年間の設定(購入)額 43.9兆円、運用増減額 +22.6兆円
しかし、2024年は解約も高水準で、解約・償還額が28.5兆円と過去2番目の水準でした。
📌 解約が多かった投資信託ランキング
1位:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
- 新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象
- 2024年の年間リターン約40%と高パフォーマンス
- 一括投資した人が利益確定で売却
2位:「日経225ノーロードオープン」
- 日経平均に連動する投資信託
- 短期売買(逆張り)に使われる傾向が強い
3位:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
- 2024年のリターンは約30%
- 積立投資の人気ファンドだが、一括投資の人が利益確定で売却
以下売却が多かった銘柄一覧です。
順位 | ファンド名 | 運用会社 (略称) | 解約額 (億円) | 設定額 (億円) |
平均保有期間 (年)
|
1 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 三菱UFJ | 7,359 | 26,999 | 2.01 |
2 | 日経225ノーロードオープン | アセマネOne | 5,313 | 5,390 | 0.75 |
3 | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 三菱UFJ | 4,521 | 28,069 | 2.31 |
4 | 楽天日本株4.3倍ブル | 楽天 | 4,279 | 4,230 | 0.19 |
5 | SBI 日本株4.3ブル | SBI | 3,529 | 3,607 | 0.14 |
6 | netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース (為替ヘッジなし) | ゴールドマン | 2,681 | 3,033 | 1.83 |
7 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース 毎月決算型 (為替ヘッジなし) 予想分配金提示型 | アライアンス | 2,495 | 13,753 | 2.85 |
8 | SBI-V-S&P500インデックス・ファンド | SBI | 2,424 | 5,174 | 1.81 |
9 | アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース (為替ヘッジなし) | アライアンス | 2,211 | 5,726 | 1.81 |
10 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド (毎月分配型) | ピクテ | 2,083 | 627 | 3.77 |
11 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 楽天 | 2,071 | 3,498 | 2.31 |
12 | グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド (為替ヘッジなし) | アセマネOne | 1,823 | 210 | 2.48 |
13 | インベスコ 世界厳選株式オープン <為替ヘッジなし> (毎月決算型) | インベスコ | 1,810 | 8,545 | 2.15 |
14 | フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース (為替ヘッジなし) | フィデリティ | 1,659 | 3,561 | 2.20 |
15 | 野村世界業種別投資シリーズ (世界半導体株投資) | 野村 | 1,602 | 3,700 | 1.04 |
※日経紙面のデータをもとに筆者が独自集計
📊 投資信託の保有期間は短め?
投資信託の平均保有期間(2024年末時点):
- オルカン:2.31年
- スリムS&P500:2.01年
(市場全体の平均 2.72年より短い)
→ 今後、長期投資の意識が高まれば保有期間が伸びる可能性があります。
✅ 2025年も投資信託市場は拡大中
- 1月の資金流入額 2.1兆円(過去最高)
- 「スリムS&P500」の純資産総額 6.8兆円(過去最高)
- 「オルカン」も 5.4兆円と急成長
💡 NISA初心者へのアドバイス
この日経の記事では、アドバイスとして
📍 短期売買より、長期投資を意識する
📍 値動きに振り回されず、冷静に判断する
が挙げられていました。
確かに、短期間でNISAを運用するのは、節税効果を充分享受できない場合もあり、もったいない気もします。
ただ、こちらのデータはNISAだけを対象としているデータではないようなので、一概にNISAで積み立てた分が解約に回っているとは言えないかもしれません。
年始から約2か月、日経平均含め凹んでいる所もある中で、新NISA2年目に入る2025年も、投資信託市場の成長は続いています。
引き続き、長期目線で冷静な運用を心がける必要がありそうです。
※投資は自己責任のもと考える必要があります
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