トヨタ自動車は日本を代表するグローバル企業であり、世界的にも安定した成長を続けてきました。株式投資を行う上で、こうした大企業の長期的な値動きに注目することは重要です。
今回のシミュレーションでは、毎月2万円をトヨタの株に積立投資した場合、1年・5年・10年・20年という異なる期間でどのような成果が得られたのかを検証します。投資手法はドル・コスト平均法を採用し、市場の短期的な変動に惑わされることなく、コツコツと投資を続けた場合の効果を分析しました。
また、2005年4月~2025年3月のトヨタ株の最高値・最安値を振り返りながら、市場の転換点も探っていきます。
※投資を推奨するものではなく、企業分析として紹介しています。
シミュレーションの前提条件
✅単元未満株も考慮(1株単位での購入を想定)
✅投資期間は1年、5年、10年、20年の4パターン
✅2005年4月~2025年3月のデータを使用
これらを基準として試算してみます。
2005年4月~2025年3月のトヨタ株価推移
この20年間、トヨタの株価は国内外の経済状況や自動車産業の変化に伴い、大きな変動を見せてきました。
✅最安値:501.8円(2011年11月1日)
※発行済み株式数について25年3月現在を基準として計算
リーマンショック後の世界的な不況や、新型コロナウイルスによる市場の混乱を経て、トヨタの株価は2021年に過去最高値を記録しました。
投資シミュレーションの結果
1年積立投資の成果
短期では市場の変動が大きく、元本割れのリスクもあります。しかし、上昇局面では短期間で利益を得ることも可能です。
5年積立投資の成果
5年間の積立では、市場の一時的な下落を吸収する効果が現れ始めます。リーマンショックやコロナショックなどの影響もありますが、長期的には回復傾向が見られます。
10年積立投資の成果
10年間の積立では、平均購入単価が安定し、長期的な企業成長の恩恵を受けやすくなります。例えば、2010年から2020年にかけて投資した場合、株価の上昇により資産が大きく増加した可能性があります。
20年積立投資の成果
20年間の積立では、市場の短期的な波に影響されることなく、着実に資産形成ができることがわかりました。2005年から投資を続けた場合、リーマンショックの影響を受けつつも、その後の株価回復によって大きな利益を得ることができたでしょう。
収益まとめ
具体的な指標にまとめると、以下のようになります。
投資期間 | 購入株数 | 購入総額 | 時価 | 含み益 | 資産何倍? | 年間単利 |
1年 | 82.57 | 240,000 | 222,992 | -17,008 | 0.93 | -7% |
5年 | 417.32 | 960,000 | 1,126,970 | 166,970 | 1.17 | 3% |
10年 | 1,474.78 | 2,400,000 | 3,982,642 | 1,582,642 | 1.66 | 7% |
20年 | 4,221.15 | 4,800,000 | 11,399,222 | 6,599,222 | 2.37 | 7% |
※筆者独自試算
毎月2万円、20年間投資すると、480万円に対して、25年3月現在で時価総額で1,139万円になっています。
総投資額に対して約2.4倍になる計算です。単利で平均約7%成長という感じでしょうか。
逆に最近1年では、含み損が出る形になってしまいました。
24年3月に高値圏をつけているため、投資額が比較的大きくなっている=購入できる株数が少ないためです。
また、約20年間のチャートは以下の通りです。
2020年から上がってきている感じですが、今は一旦落ち着いている感じです。
長期投資のメリットと考察
- ドル・コスト平均法の効果
- 株価が安いときに多く買い、高いときに少なく買うことで、取得単価を抑える効果がある。
- 短期的な株価の上下に左右されにくい。
- トヨタの安定した成長
- 世界的なブランド力と、EV・自動運転などの技術革新による将来性。
- 過去20年間の市場変動を乗り越えて成長してきた実績。
- 投資期間が長いほどリスクが分散
- 1年や5年の短期投資では、市場の下落リスクが大きい。
- 10年、20年と続けることで、株価変動の影響を受けにくくなる。
まとめ
今回のシミュレーションから、長期的な積立投資が市場の変動リスクを軽減し、資産形成に有効であることが明らかになりました。特に、20年という長期間で見ると、市場の短期的な変動に一喜一憂する必要がなく、安定したリターンを得る可能性が高まります。
また、トヨタ自動車のような大企業は、世界経済の成長とともに株価が上昇する傾向があり、長期投資に適した銘柄といえるでしょう。
投資を始める際には、「短期の値動きに惑わされず、長期的な視点を持つこと」が重要です。今回のシミュレーションが、長期投資を考える皆さんの参考になれば幸いです。
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