FP2級を取った直後に「やってはいけない3つの行動」

FP2級
スポンサーリンク

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含んでおります。ご了承ください。

合格証書が入った大きな封筒が届いた日。
あの瞬間の高揚感は、何度経験しても良いものです。

「これで自分も、お金の専門家として認められた」
「会社に依存せず、自分の力で何か始められるかもしれない」

そんな期待に胸を膨らませ、テキストを片付けたのが数週間前、あるいは数ヶ月前でしょうか。

しかし、不思議なことに、あれほど勉強していた頃の熱量はどこへやら。
「さて、実際に副業でも始めてみようか」とスマホを手に取ったものの、具体的に何から手をつければいいのか分からず、結局何も変わらない日常を過ごしている。

もしあなたが今、そのような「停滞感」を感じているのなら、それは少しだけボタンを掛け違えているのかもしれません。

多くのFP資格取得者が、合格直後に「やる気」だけで突っ走り、結果として自信を失ってしまうパターンがあります。
今回は、FP2級を取得した直後の会社員がついやってしまいがちな、しかし実は避けるべき「3つの行動」についてお話しします。

これは、あなたが間違っているという話ではありません。
ただ、「動く順番」を整理するだけで、その後の景色は大きく変わるというお話です。

スポンサーリンク

やってはいけない行動①:副業サイトにとりあえず登録する

合格後、最初に思いつくアクションといえばこれでしょう。
「FP 副業」で検索し、上位に出てくるクラウドソーシングサイトやスキルシェアサービスにとりあえず登録してみる。

プロフィール欄には「FP2級保有」と書き込み、本人確認書類をアップロードする。
これで準備完了、あとは仕事の依頼を待つだけ、あるいは募集案件に応募するだけ――。

一見、正しい手順のように思えます。しかし、実務経験のない状態でこれを真っ先にやるのは、あまりおすすめできません。

なぜなら、そこにはすでに「数え切れないほどのFP有資格者」が並んでいるからです。
登録すること自体が悪いのではありません。問題なのは、「自分は何ができるFPなのか」という定義がないまま、大きな市場に飛び込んでしまうことです。

「FPです。お金の知識があります。何かお仕事ください」
このスタンスで登録しても、発注者から見れば「その他大勢」の一人に過ぎません。
結果として、思うような反応が得られず、「やっぱり資格なんて意味がなかったのかな」と、スタートラインに立つ前に心が折れてしまうのです。

サイトへの登録は、あくまで「商品を陳列する場所」を確保する作業です。
自分の売り物(=自分は何を提供できるのか)が決まっていない状態で棚だけ確保しても、残念ながらお客様は立ち止まってくれません。

スポンサーリンク

やってはいけない行動②:安売り案件に応募する

登録した後、次に陥りやすいのが「実績作り」という名目の安売りです。

「まずは経験を積まないと」
「初心者だから、単価が安くても仕方ない」

そう自分に言い聞かせ、相場よりも極端に安いライティング案件や、単純なデータ入力に近い案件に応募してしまうパターンです。

確かに、最初は誰でも初心者です。しかし、「FP2級」という資格を、単なる「安く使える労働力の証明書」にしてはいけません。

例えば、専門的な知識が必要なはずの記事執筆で、時給換算すると数百円にしかならないような案件。
これを受けてしまうと、あなたは「専門家」ではなく「作業員」として扱われるようになります。そして何より恐ろしいのは、その忙殺される時間の中で「FPとしてのスキル」はほとんど磨かれないという事実です。

「資格を取ったのに、やっていることは単純作業ばかり」
これでは、疲弊するだけで、本来目指していた「資格を活かした働き方」からは遠ざかってしまいます。

実績は大切ですが、それは「安請け合い」とは違います。
自分の知識や時間を、どのレベルで提供するのか。その基準を持たずに動き出すと、資格はあなたの価値を高めるどころか、安売りのタグになってしまいかねません。

スポンサーリンク

やってはいけない行動③:いきなり相談業務をやろうとする

3つ目は、少し真面目な方が陥りやすい罠です。
「FPといえば相談業務(コンサルティング)」というイメージから、いきなり家計診断やライフプラン作成をサービスとして提供しようとすることです。

もちろん、将来的にはそこを目指すべきかもしれません。
しかし、試験で学んだ「理論」と、実際の「家計」には大きなギャップがあります。

テキストに出てくるモデルケースでは、数字はきれいに割り切れ、合理的な正解が存在します。
しかし現実の相談者は、感情を持ち、複雑な家庭事情を抱え、必ずしも合理的ではない行動をとります。

実務経験がない状態で、いきなり他人の人生に関わる「相談」を受けようとすると、どうなるか。
多くの場合、教科書通りの回答しかできず、相談者の深い悩みに答えられずに終わります。あるいは、「間違ったことを言ったらどうしよう」という不安に押しつぶされそうになるでしょう。

これは能力不足ではありません。単なる「経験値の不足」です。
医師免許を取ったばかりの研修医が、いきなり一人で難手術を執刀しないのと同じです。
まずは身近な自分自身の家計や、友人レベルの軽い相談で「現実の数字」に触れる経験が必要です。いきなりプロとして看板を掲げるのは、ご自身のためにもリスクが高すぎます。

まとめ|「資格」が悪いのではなく「順番」の問題

FP2級を取った直後に避けるべき3つの行動についてお話ししました。

  1. 戦略なしに副業サイトへ登録する
  2. 実績作りのために安売り案件で消耗する
  3. 経験ゼロで相談業務を始めようとする

これらはいずれも、前向きな気持ちからくる行動です。だからこそ、否定はしません。
ただ、「やる順番」が少し早すぎるだけなのです。

せっかく手に入れたFP2級という武器。
それは、使い方さえ間違えなければ、あなたの人生を確実に豊かにしてくれる強力なツールです。
焦って錆びつかせたり、安く使い捨てたりする必要はありません。

では、サイトに登録する前に、安売りをする前に、まず何を考えるべきなのか。
多くの有資格者が迷子になってしまう「根本的な理由」と、そこから抜け出すための視点については、年明けにあらためて整理してお話しします。

まずは、「焦って動かなくていい」ということだけ、今は覚えておいてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました