先日発売された週刊東洋経済の2024年8月3日号
40~50代のための副業・開業のススメ
においてFPが注目度ランキングに挙がっていました。
そのため、記事の内容とともに、読んでみて筆者が感じる内容を紹介します。
スモールビジネス注目度ランキングにFP 東洋経済24年8月3日号
今回は以下の内容で紹介します。
・FPはなぜ副業・開業に向くのか
・副業・開業のためのおもなポイント
筆者もたまたま東洋経済を読んで、今回の記事にたどり着きました。
また、少々興味深かったので、取り上げてみることとしてみます。
ちなみに、FP関連資格の記事も一段落したので、最近は簡単なリライト程度しか更新していませんでした。
今後も今回の様な資格を活かすネタがあれば不定期更新する予定です。
スモールビジネス 注目度ランキングの内容
まずはじめに、スモールビジネスの注目度ランキングを確認します。
詳しくは東洋経済(Kindle Unlimitedでも購入可)に掲載されていた内容を確認頂ければと思いますが、概要だけ紹介します。
スモールビジネス 注目度ランキング
起業家支援プラットフォーム大手が選ぶ注目度ランキングとして、以下のようなビジネスが紹介されていました。
ランク | ビジネス名 | 総合得点 |
1 | AI・ChatGPTなどのDXコンサルティング | 52 |
2 | 経営顧問(スポットとしてフリーランスで働く) | 47 |
3 | 専門分野の講座・セミナー企画 | 46 |
〃 | スタートアップ企業のバックオフィス請負 | 46 |
5 | 専門コンサルティング(業界特化) | 45 |
6 | YouTuber・インフルエンサー | 44 |
7 | Web制作 | 43 |
〃 | ネット通販(メルカリなどマーケットプレイス含む) | 43 |
〃 | ライティング | 43 |
〃 | お金系(ファイナンシャルプランナーなど) | 43 |
〃 | 仲介(M&A、人材) | 43 |
12 | リモートアシスタントサービス | 42 |
〃 | 民泊 | 42 |
7位のネット通販、12位の民泊を除けば、上記に紹介した全職種が初期投資を伴わない、いわば「ノートパソコン1台で可能な開業・副業」であるといえます。
FPビジネスのメリットやデメリット、始め方は?
さらに、こちらの注目ランキングでは、お金系(FP)には以下の記載があります。
デメリット:営業力が求められ、顧客獲得が難しい場合がある
始め方:資格取得後、顧客獲得のための営業活動を行う。信頼と紹介も大事な要素
創業手帳(評価した方)の見方:金融系出身の人におすすめ
とありました。
一定の営業力が必要にはなりますが、他のランキングのビジネスについても、同様に営業力が必要となります。
そのため、どうしてもPC1台で実施できるという、設備投資や在庫がないビジネスである反面、セールス力や信頼関係が必要になってくるとの評価でしょう。
FPはなぜ副業・開業に向くのか
次に、なぜFPは副業や開業に向くのか、記事とともに、筆者の見解も含めて確認してみたいと思います。
社会的な課題に向き合っている
NISAやiDeCo等の国の施策に対して、まだまだ貯蓄から投資への流れは道半ばといえそうです。
先日の株式市場の乱高下でもある通り、投資初心者や、投資未経験者にとっては、
投資は下手すれば損をする
というイメージがなかなか拭えない点はあるでしょう。
一方で、将来的な財産は自分たちで確保して欲しいという国からのメッセージも出ているなかでは、リスクを取りながらもそれぞれがリターンを考えていく必要があります。
国としての課題の中で、FPはその社会課題に向き合うビジネスであるといえるかもしれません。
スモールスタートが可能
FPを含めて、注目度ランキング上位のビジネスは、スモールスタートから可能といえます。
支出もノートPC程度で、あとは自身のスキルやノウハウが活用できるといえるかもしれません。
副業となると、本業ほど負担を掛けられない、隙間時間で行う必要があることから、自然と小さく始めなければならないでしょう。
それに見合ったビジネスであると言えるかもしれません。
掛け合わせでバリューアップが可能
たとえば、FPの場合は前述のランキングでも、
・専門分野の講座・セミナー企画(3位)
・専門コンサルティング(5位)
・ライティング(7位)
とともに、例えば
・ライティング×お金系(FP)
という、掛け合わせによる増幅が可能な職種と言えるかもしれません。
副業・開業のためのおもなポイント
東洋経済の同号には、副業、開業のポイントが紹介されていますので、少しだけ紹介します。
副業から開業の流れは?
以下のような流れで検討することが良いようです。
・将来の開業を視野に調査を開始
・数カ月の間、副業にトライ
・副業を継続、開業へコツコツ準備
副業にトライする間は、自分の強みは何なのか、儲けの仕組みはどうなっているのかなど、検討する必要があります。
また、副業を継続するか、開業するか、また今のままで軌道に乗っているのか等をチェックの上、改めて再調査して、新たな副業検討から再開する必要があるようです。
副業やスモールビジネス成功の10のキーワードは?
そして、成功のためのキーワード10個として、以下のものが挙がっています。
・経営理念:ミッション、ビジョン、バリュー
・ビジネスモデル:アイデアから構築
・経営戦略:市場と競合を考慮して立案
・マーケティング:商品、サービスを販売する活動
・資金繰り:売上、収益、資金繰り、資金調達
・人材確保:一人ビジネスでも協力者が必要
・税務申告:忘れてはならない義務
・事業計画書:ビジネスプランを書き出すことで現実可能性が高まる
・副業から起業:副業から始めて実際の開業へ
上記はベンチャーを起業するぐらいのイメージかもしれませんが、紹介されていました。
副業として、通常の生活の足しになればよいのか、それとも将来的にサラリーマンを脱却して開業するのかで、どこまで実施するかはあるかと思います。
ちなみに、事業において資金調達を行う場合は、借入であっても出資であっても、事業計画やビジネスモデル、経営戦略の構築は不可欠でしょう。
役立つ情報の探し方は?
副業や開業の情報源として、以下のものが挙がっています。
・リアルで人と会う
・書籍・情報誌を読む
・自分の頭の中
・街や日常生活の観察
・展示会・ビジネスプランコンペ
・セミナー・講習会
「自分の頭の中」には、もしかしたらアイデアが眠っているかもしれません。
また、1人ブレストで出てくるかもしれないという点です。
また、勤務先の問題点とその解消方法からアイデアが出てくる可能性もあるかもしれません。
「街や日常生活の観察」では、街に出てヒントを探したり、日常の「不」を探すということで、6つの不(不便、不安、不快、不満、不足、不信)の切り口で探してみるというものだそうです。
FPにはまだ眠っていそうな潜在的ニーズもありそう
東洋経済の記事が気になったので、記事を中心に筆者の少し思ったところも記載しました。
これまで資格攻略でも紹介しましたが、FP資格は普段の生活を改善するヒントになります。
さらに、ビジネスの可能性もあるということが、今回の記事でも確認できました。
開業となると一定のハードルがあるので、まずはスモールビジネスとしての副業で可能性を探っていくのがよさそうですね。
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