業績を伸ばす社長の出身大学ランキング – 東大・早慶を超えた大学とは?

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企業の成長を牽引する「シゴデキ」社長の出身大学はどこか? 日本経済新聞社の調査によると、上場企業の社長約2200人の最終学歴を集計し、社長輩出数や業績指標(売上高、ROE、純利益増加率)を基にランキングが作成された。

その結果、東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学を上回る意外な大学が浮上した。

社長輩出数ランキング – 早慶が圧倒

最も多くの社長を輩出した大学は、慶應義塾大学(178人)であった。早稲田大学(143人)が続き、東京大学(124人)が3位にランクイン。日本を代表する難関大学が上位を占める形となった。

【社長輩出数ランキング】

  1. 慶應義塾大学(178人)
  2. 早稲田大学(143人)
  3. 東京大学(124人)
  4. 京都大学(98人)
  5. 大阪大学(75人)

慶應義塾大学は、強固なOBネットワーク「三田会」を活かし、経営者間の交流が活発な点が特徴だ。

順位 学校名 出身者数(人) 平均売上高(億円)
1 慶応義塾大学 178 3201
2 早稲田大学 143 4198
3 東京大学 124 5076
4 日本大学 78 944
5 京都大学 68 6660
6 中央大学 54 2902
7 明治大学 52 642
8 関西大学 44 1184
9 同志社大学 42 2436
10 一橋大学 37 4599
11 青山学院大学 36 4777
12 大阪大学 34 5089
13 関西学院大学 31 1330
14 神戸大学 30 3449
15 東海大学 28 619
16 東北大学 24 3419
16 九州大学 24 3129
16 上智大学 24 2260
19 立教大学 22 1774
20 横浜国立大学 21 1799
21 法政大学 20 1753
21 立命館大学 20 639
23 東京理科大学 19 4706
24 甲南大学 17 633
24 近畿大学 17 492

※日経のデータより筆者独自まとめ

売上高トップの大学 – 京都大学が首位

次に、社長の出身大学ごとに企業の平均売上高を算出したところ、京都大学が6660億円とトップに立った。大阪大学(5089億円)、東京大学(5076億円)が続く。これは、パナソニックやコマツといった大手企業のトップに京大・阪大出身者が多いことが影響していると考えられる。

特に帝大出身者は大企業に勤める傾向が高いからか、社長となった場合に売上高も高いと考えられそうです。

【社長輩出企業の平均売上高ランキング】

  1. 京都大学(6660億円)
  2. 大阪大学(5089億円)
  3. 東京大学(5076億円)

ROE(自己資本利益率)トップは立命館大学

一方で、経営効率の指標であるROE(自己資本利益率)では、意外な大学が上位に入った。

【ROEランキング】

  1. 立命館大学(10.9%)
  2. 関西学院大学(10.8%)
  3. 法政大学(10.0%)

ROEの「及第点」とされる8%を超えたのは9大学のみ。その中でも「関関同立」や「MARCH」といった私立大学が高い評価を得た。

順位 大学名 ROE(%)
1 立命館大学 10.9
2 関西学院大学 10.8
3 法政大学 10.0
4 京都大学 9.5
5 東京大学 9.2

※日経のデータより筆者独自まとめ

立命館大学の成功事例

立命館大学出身の堀場製作所の足立正之社長は、学生時代に自由な研究環境のもとで技術開発に取り組んだ。立命館大学も起業家コンテストやファンドを設立するなど、実践的な教育に力を入れている。

純利益増加率トップは上智大学

成長性の指標として純利益の増加率を比較したところ、上智大学が36.4%増と1位になった。2位の関西学院大学(23.4%増)、3位の立教大学(22.2%増)と、リーダーシップ教育に注力する大学が上位に入った。

スタートアップやベンチャー、中小企業に勤めるのは私大出身者が多いのでしょうか。

また、帝大系とは違い、チャレンジ精神を養うカリキュラムも整っているのではとも想定されます。

【純利益増加率ランキング】

  1. 上智大学(36.4%増)
  2. 関西学院大学(23.4%増)
  3. 立教大学(22.2%増)
順位 大学名 増加率(%)
1 上智大学 36.4
2 関西学院大学 33.5
3 立教大学 22.2
4 青山学院大学 21.6
5 近畿大学 19.5

上智大学の教育方針

上智大学は卒業生を講師に招いた産学連携講座を実施し、グローバル人材の育成に注力している。また、立教大学もリベラルアーツを重視し、多様な学問領域を横断する教育を推進している。

PBR(株価純資産倍率)での評価

株式市場の評価を示すPBR(株価純資産倍率)を比較すると、1位の東京大学(1.49倍)に次いで、2位に立命館大学(1.34倍)が入った。

【PBRランキング】

  1. 東京大学(1.49倍)
  2. 立命館大学(1.34倍)
  3. 大坂大学(1.30倍)
順位 大学名 PBR(倍)
1 東京大学 1.49
2 立命館大学 1.34
3 大阪大学 1.30
4 東京理科大学 1.28
5 神戸大学 1.25

まとめ – 今後の経営リーダー像とは?

今回の調査では、社長輩出数や売上高では早慶や旧帝大が強い一方で、ROEや純利益増加率では立命館大学や関西学院大学、上智大学などの私立大学が躍進していることが明らかになった。

近年は、カリスマ型のリーダーよりも「共有型リーダーシップ」を重視する企業が増えており、多様な視点を持つリーダーの育成が重要視されている。今後、大学教育も従来の官僚型ではなく、実践的なスキルやリーダーシップを養う方向へシフトしていく可能性が高い。

2050年には、どの大学が新たなリーダーを輩出するのか。時代の変化とともに、ランキングの顔ぶれも大きく変わるかもしれない。

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