オニールの相場師養成講座:株式投資で成功するための羅針盤

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今回はかつて読んだ書籍の中から、「オニールの相場師養成講座」の紹介です。

全て書籍を読むのが大変なので、振り返り用としてまとめています。

以下、詳細を紹介します。

 

式投資の世界で着実に成果を上げたいと願う初心者から、更なるスキルアップを目指す中級投資家の皆様へ。

伝説の投資家ウィリアム・J・オニール氏が長年の経験と膨大なデータ分析に基づいて確立した「CAN SLIM(キャンスリム)」投資法を解説したオニールの相場師養成講座」は、市場のノイズに惑わされず、本質を見抜くための強力な武器となります。

本記事では、この不朽の名著から、特に重要なエッセンスを抽出し、初心者にも分かりやすく、かつ実践的な内容でお届けします。「成長株投資」「チャート分析」「リスク管理」といったキーワードに関心のある方は必見です。

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なぜ今、「オニールの相場師養成講座」から学ぶべきなのか?

2000年のITバブル崩壊や2008年のリーマンショックなど、過去の株式市場は幾度となく大きな変動に見舞われてきました。このような困難な相場を生き抜き、利益を上げていくためには、感情論ではなく、事実とデータに基づいた冷静な判断が不可欠です。

オニールの相場師養成講座」は、まさにそのような客観的な投資手法を、過去の成功例と失敗例を徹底的に分析することで導き出しています。初心者の方が陥りやすい感情的な誤りや、中級者が見落としがちな重要な指標を明確に示し、再現性のある投資スキルを身につけるための道筋を示してくれるでしょう。

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オニール流投資法の核心:「CAN SLIM」とは?

オニール氏の提唱する「CAN SLIM」は、成長株を見つけ出し、最適なタイミングで売買するための7つの重要な要素を組み合わせたものです。それぞれの要素は、ファンダメンタルズ分析テクニカル分析の両面から株価の動きを捉えるための鍵となります。

C: Current Quarterly Earnings per Share (最新四半期の一株当たり利益)

  • 直近四半期の一株当たり利益(EPS)が、前年同期と比較して大幅に増加していることが重要です。年率25%以上の伸びが目安とされます。
  • 最近IPO(新規株式公開)したばかりの若い企業で3年間の利益成長がない場合は、過去5~6四半期の利益と売上高の大きな伸びで代用できます。
  • IBD(インベスターズ・ビジネス・デイリー)紙のEPSレーティング(95以上が目安)も参考になります。

A: Annual Earnings Growth (年間利益成長率)

  • 過去3年間の年間利益が年率25%以上で成長している企業を選びます。
  • 安定した成長性は、株価上昇の重要な要素となります。

N: New Products, New Management, New Highs (新製品、新経営陣、新高値)

  • 革新的な新製品やサービスを持つ企業、経営陣の刷新があった企業、そして株価が年初来高値圏にある企業に注目します。
  • 変化は成長の機会を生み出す可能性があります。

S: Supply and Demand (需要と供給)

  • 発行済み株式数が少なく、強い買い需要がある銘柄が有利です。
  • 自社株買いを行っている企業や、役員が自社株を保有している企業も注目されます。
  • 出来高の変化を日々チェックし、需要の強さを確認します。

L: Leader or Laggard (主導銘柄か、出遅れ銘柄か)

  • 市場や産業グループ内で主導的な地位を確立している銘柄を選びます。
  • 同じ産業グループ内の他の銘柄の動きも参考に、グループ全体の勢いを把握します。
  • 出遅れ銘柄には決して手を出さないことが重要です。

I: Institutional Sponsorship (機関投資家の支持)

  • 優れた実績を持つ機関投資家が、その銘柄を保有しているか、または買い増しているかに注目します。
  • 機関投資家の動向は、株価に大きな影響を与える可能性があります。

M: Market Direction (市場の方向性)

  • 市場全体のトレンドを把握し、上昇トレンドの時に積極的に投資を行います。
  • 市場の方向性を確認するために、主要な市場指数(S&P500、ナスダック総合、ダウ工業平均)の動きと出来高を毎日分析します。
  • ディストリビューション・デー(売り圧力の強い日)の数を意識し、市場の転換点を見極めます。
  • フォロースルー・デー(上昇トレンドの確認日)を確認してから買いを検討します。
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成功への鍵:買いのタイミングとテクニック

「CAN SLIM」の各要素を満たす銘柄を見つけたら、次は適切な買いのタイミングを見極めることが重要です。オニール氏は、テクニカル分析、特にチャートパターンの活用を強く推奨しています。

  • カップ・ウィズ・ハンドル(取っ手付きカップ):過去の成功銘柄に多く見られた代表的なチャートパターンです。ハンドルの上抜け(ピボットポイント)が絶好の買い場となります。
  • ダブルボトムなどの他のベースパターンも有効ですが、不自然な形状のパターンには注意が必要です。
  • 年初来高値またはその10~15%以内での購入が基本です。
  • 買いの際には、平均的な出来高よりも50%以上多い出来高を伴っていることが望ましいです。
  • 最初の買いから株価が2~3%上昇したら、少なめの株数を追加購入します。ただし、最初の買いの5%上方までに限定します。
  • 市場がフォロースルー・デーを示現した後に、新高値圏へ動いた最初の銘柄を買うことも有効な戦略です。

リスクを最小限に:売りのルールと重要性

どんなに有望な銘柄でも、いつまでも上昇し続けるわけではありません。損失を限定し、利益を確定するための明確な売りルールを持つことが、株式投資で成功するための最も重要な要素の一つです。

  • 7~8%の損失が出たら、躊躇なく売却(損切り)します。このルールを徹底することで、致命的な損失を回避できます。
  • 株価が買値から20~25%上昇したら、利益の一部を確定します。
  • 市場全体の動向に注意し、ディストリビューション・デーが複数出現したら、持ち株の売却を検討します。
  • 保有株のレラティブストレングス(RS)レーティングが70を下回ったら、売却を検討します。
  • 主導銘柄が天井を打ったサインを見逃さないようにします。
  • クライマックストップ(急騰後の急落)の兆候(エグゾースションギャップなど)が現れたら、速やかに売却します。
  • 保有している企業のCEOが雑誌の表紙を飾るなど、過度な注目が集まっている場合は、売却を検討するサインかもしれません。
  • 過度な株式分割が行われた場合も、注意が必要です。

成功への心構え:市場と向き合う姿勢

テクニックだけでなく、市場と向き合う姿勢もまた、投資の成否を大きく左右します。

  • 感情的な判断を避け、客観的な事実に基づいて行動します。
  • 市場の意見を尊重し、自分の願望や憶測に固執しないことが重要です。
  • 常に学び続ける姿勢を持ち、過去の過ちから教訓を得ます。
  • 柔軟な思考を持ち、市場の変化に合わせて投資戦略を修正します。
  • 規律を守り、一貫した売買ルールを実行することが不可欠です。
  • 他人の意見やニュースに過度に左右されず、自分自身の判断軸を持ちます।

まとめ:オニールの教えを実践し、株式投資で成功を掴む

オニールの相場師養成講座」は、単なる投資のHow-to本ではなく、株式市場の本質を理解し、長期的に成功するための普遍的な原則を教えてくれます。

「CAN SLIM」の7つの要素、適切な買いと売りのタイミング、そして市場と向き合う正しい心構えを身につけることで、初心者の方も自信を持って投資に取り組むことができ、中級者の方も更なるレベルアップを目指せるでしょう。

本書を何度も読み返し、その教えを実践することで、感情に左右されない冷静な投資判断力と、市場の変動に強く、着実に資産を増やしていくためのスキルを磨き上げてください。

株式投資は、正しい知識と規律があれば、誰にでもチャンスのある分野です。「オニールの相場師養成講座」を羅針盤として、あなたの投資の旅を成功へと導きましょう。

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