FP資格を折角取得したのだから、上手く活用したい
そのように考えるFP資格者や、今後FP資格を取得したい方は当然考えるでしょう。
筆者も常にそのように考えています。
今回は、副業とその稼いだ資金をどのように考えたらよいのか、
FP資格者や今後資格を取得したい方に参考になる副業の考え方を紹介します。
副業等で得た余剰資金を上手く活用する考え方は?【FP資格活用編】
今回紹介する内容は以下の通りです。
・余剰資金を獲得したら検討したいこととは?
・余剰資金活用の注意点は?
今回は折角取得したFP資格を有効活用して、副業や生活費の工夫等で余剰資金を獲得した場合に、考えておきたい視点を紹介します。
そのため、余剰資金を獲得したあとについては、それぞれ活用方法があるでしょう。
また、投資を促進したり、特定銘柄を推奨するものでもありませんので、その点ご了承下さい。
余剰資金を獲得する方法は?
まず初めに、余剰資金を獲得するためには、どのような方法があるのか
具体的に紹介したいと思います。
そもそも余剰資金とは?
今回出て来る余剰資金とは、どのような資金を指すのかまずは説明します。
具体的には、今回は
収入から生活費を差し引いて自由に使える資金
として考えます。
収入として考えられるのは、
・副収入(副業など)
として挙げられます。一方で、生活で必要な費用(生活費)には
・食費
・税金や社会保険料(サラリーマン以外の場合や固定資産税など)
・保険代
・通信費(スマホ代や自宅Wifiなど)
・光熱費
・車の維持費(車を所有している場合など)
・娯楽費
・子どもの教育費や仕送り代
・小遣い
・介護費用(親の面倒を見ている場合など)
・もしものための一定の預貯金
この中で、
収入ー生活費>0
なら、余剰資金があるという考え方であり、
収入ー生活費<0
なら、家計が赤字のため、生活費を逆に見直すことが先に必要でしょう。
生活費を工夫する
収入ー生活費(支出)>0であっても、余剰資金を増やしたい場合もあるでしょう。
また、収入ー支出<0なら、まずは収入を増やすか、生活費を工夫するしかありません。
生活費を工夫する場合は、前項で紹介した各要素について、
・ゼロにできないか
など、コスト圧縮手段を検討する必要があります。
具体例としては、
・保険の見直し(掛け捨てのみにするなど)
・車の見直し(維持費の掛かる車から大衆車など)
・車の手放し(カーシェアの利用や電車の利用など)
・通信費の見直し(格安スマホへの変更)
などがあるでしょう。
これらは、収入ー支出<0であれば、手掛けたいところですが、
収入ー支出>0であっても、余剰資金を作るための手段として考えておきたいところです。
副業収入を増やす
余剰資金を増やすもう一つの手段としては、収入を増やすことでしょう。
サラリーマンであれば、固定面での収入は約束されていて安定しますが、
「収入を増やして欲しい」
と会社に言っても、年間や半期の査定を通じて給与が増えることとなるため、なかなか増えないのが実態です。
そういった場合には、会社からの収入以外で獲得を考える副業になるでしょう。
こちら
に注意点等も記載しているので、合わせてご参照ください。
また、収入ー支出<0の場合は、生活費の補てんに利用することとなるため、余剰資金獲得はその次の段階になるかもしれません。
その場合は、
生活費の工夫+副業収入
の双方を実践することが必要となるでしょう。
余剰資金を獲得したら検討したいこととは?
もし、余剰資金が得られた場合には、検討したいというのはどのような事でしょうか?
FP資格ブログであるため、
「欲しいものを買いたい」
というのは一旦は除外して、お金に関する考え方について記載します。
前提としての円安
その前に、今の日本が向き合っていかないといけないのは、円安傾向であることです。
円安は、良い面もある反面、悪い面もあります。
輸出企業やそこに努めている方にとっては給与が増える等、良い面も考えられますが、
一般的には、我々の生活に大きな影響を与えることとなります。
具体的には、
・日本は多くを輸入に頼っているので商品価格が高くなる
・円の価値が対外的に目減りする
などもあり、そもそも円貨で現預金を持っておくこと自体が良いのかというものもあるでしょう。
余剰資金を新たに運用する
まずは、余剰資金は次への運用に回し、将来のために資産形成をするという考え方もあるでしょう。
現預金として残しておく以外の具体例としては、
・iDeCoを新たに始める(個人的にはお勧め)
・一定額を外貨に換える
なども考えられます。
つみたてNISAやNISAの成長投資枠、iDeCoをやる場合には、証券口座の開設などが必要になります。
継続的かつ、長期的に積み立てることには複利という効果の恩恵を受けることができます。
複利はFPの金融分野でも頻出ですが、上手くいけば雪だるま式に増えていくことになります。
ただ、あくまでも
「余剰資金の範囲内」
として、少額でもよいので、資産形成のために長く積み立てることが重要と言えます。
結果的に普段の生活に支障をきたさない、複利の恩恵を受けることができるかもしれません。
新規事業の資本にする
将来的になにかやりたい人にとっては、余剰資金は金額次第ですが、
自分への投資
という観点で、新規事業の資本として活用を考えることもあるでしょう。
余剰資金が出来たら、新たに自分がやりたい事業を開始して、株や投信を買うのではなく、自分自身の事業を買っていくという考え方と言えるかもしれません。
FP資格を活用した新たな事業資金として考えることもできます。
生活の資金から新たな事業への資金を捻出するのは非常に難しいでしょう。
別途融資という観点から、日本政策金融公庫の新規創業融資等もありますが、
スモールスタートで事業を開始する場合は、借入も一定のリスクを伴うことから、
余剰資金を貯めて、自分へ投資するという考え方もあり得るでしょう。
余剰資金活用の注意点は?
最後に、余剰資金活用の際の注意点について紹介します。
生活費に影響させない
余剰資金を生むことが出来ない場合に、生活費を切り崩してまで、投資等を行うことは注意する必要があります。
仮に投資で損したとしたとしても、余剰の範囲内で行うことが重要です。
信用口座での取引等で追証が発生するなど、生活費の範囲を脅かすような影響は控える必要があるでしょう。
リスクを把握する
生活に影響を与えない余剰資金であるメリットの一方で、デメリットも存在します。
前項の内容と少し被るかもしれませんが、投資や新規事業で、使った資金がゼロになる可能性もあります。
ある程度リスクを踏まえて検討しなければならないと言えるでしょう。
万が一ゼロとなったとしても、
「余剰資金の範囲内だから、次へ活かそう」
という切り替えも重要でしょう。
長期継続性を意識する
これは余剰資金がどれぐらい継続するかにもよります。
しかしながら、長期継続的に確保できるとその効果も大きくなります。
具体的には、複利の観点となりますが、当初から入れている資金の運用に、継続的に追加で余剰資金が投下されると、元本が大きくなり、複利の効果もどんどん増えていくためです。
可能なら、余剰資金を継続的に獲得できる手段があればよいと考えます。
将来不安を払しょくする余剰資金の活用
給与等普段の生活に必要な資金以外の、余剰資金は活用次第で将来の不安を払拭できるともいえます。
早期に取り掛かればそれだけ将来に影響する、時間による効果も生まれます。
今回は一つの考え方を紹介しましたが、これ以外にも方法論があるかもしれません。
参考としてご確認頂ければ幸いです。
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