各社通信講座にしのぎを削り、毎年発売されているFP2級、FP3級関連の書籍。
また、なぜFP資格取得にこだわる必要があるのでしょうか?
まずはFP資格を狙う方が感じる次のような疑問からです。
『FP資格は役に立たない』?
FP資格について検索すれば出て来るキーワードですが、果たしてどうなのでしょうか?
筆者もこれまで記事を書いてきていますが、役に立たないと思うなら、またFP2級やFP3級を目指して欲しくないと思うなら、書くことはありません。
役に立つか立たないかはその目的が重要であるといえます。
「FP資格を取って稼ごう」
なら、すぐには役に立たないかもしれません。
しかしながら、
「お金に関する学びを通じて自分自身のリターンを取ろう」
ならどうでしょうか。
以前にも触れたことがある、
「セルフメディケーション税制」や「医療費控除」
「ふるさと納税」
「上場株式等の譲渡損失の繰越控除」
更には
「iDeCoのメリット」
など、本人に関する課題に対する解決策があれば、
「知らなければ失うことになっていた金銭を取り戻すことができる」
という観点に立てます。
これは逆に言うと、「稼ぎ」と言えるのではないでしょうか。
何のために資格を取るのか?
FP資格は独占業務はないため、取らなくても業務やスキルアップは可能です。
筆者も省略して書いていますが、FP2級、FP3級はそれぞれ「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」、「3級ファイナンシャルプランニング技能士」として、名称独占の国家資格です。
そのため、FP2級やFP3級など、資格を取得することで何を成しえたいのかが大事になってくると考えます。
肩書が欲しいため
前述した「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」、「3級ファイナンシャルプランニング技能士」という、資格の肩書が欲しいというのはあるでしょう。
特にFP2級以上なら、名刺等に記載して自己アピールすることもできます。
ただし、肩書アピールは手段であり、本当にスキルがあるかどうかは明確でありません。
あくまでも次のような明確な目的をもって臨む方がよさそうですし、資格の効果も継続します。
日々のコストに対する感応度向上のため
FP2級、FP3級の一連の学びだけで、日常生活における買い物や税金の支払いについて「あれはどういうものだったかな」という意識が少し出て来ると思います。
まずはここがスタートラインでもありますが、意識するとしないだけでは全く違います。
例えば、先に出た「セルフメディケーション税制」の場合、対象となる薬品をドラッグストアで購入する際に、「レシートを残しておく」という意識に繋がるかもしれません。
更に、実際に「確定申告を行う」という行動に繋がってくるでしょう。
確定申告はスマホでも出来る環境が出来ており、これまでの複雑な手続きも緩和されているため、より身近に感じる事でしょう。
将来の資産形成のため
将来の資産形成は、時間が早ければ早いほど効果を発揮します。
「複利の効果」が働くためです。
20世紀最大の物理学者と言われるアインシュタインは、複利の事を
「人類最大の発明」
と称したといいます。
利率が一定の場合、時間軸が長ければ長いほど、その効果を発揮します。
もちろん、若い時から運用するとなると、最初の元本の額は限られますが、利率によっては時間が経てば経つほど雪だるま式に増えます。
時間が重要なパラメータとなるわけです。
そのため、いかに早く気づいて、運用を開始するかがひとつのポイントとなります。
自己啓発のため
金融機関に勤めている、会社から取得を奨励されている、など業務上取らなければならない場合もあります。
その場合は、取得により、給与や賞与、また職位・職階等にも影響するため、是非取り組んでいきたいものです。
また、会社からの強制や業務上の理由ではなく、自己啓発で取得することもあり得るでしょう。
本来は資格の取得は要らないが、FP3級からトライする
FP3級を取ったものの、スキルを更に深めて行きたいのでFP2級にトライする
FP2級から上位資格にトライする
など、上を目指すことで業務の幅も広がってきます。
資格で副業・兼業を考えたいため
FP資格を取得すると、記事を書ける基礎的な知識が身に付いたり、人に相談できるスキルの基礎は出来るかと思います。
資格を取る=即副業で稼げる
というのは難しいかと思いますが、少なくとも入り口には立てていると思います。
クラウドワークスやランサーズ、coconala(ココナラ) などの副業サイトにまずは登録してみて、FP関連のライターなどから試してみるのも手かと思います。
どうするか、どう活かすかはご自身次第です。
同じく紹介した記事にタテやヨコのスキルアップも記載していますので、更なるスキル向上により、これまでと違った自分自身を作っていくことも可能になります。
まとめ
取得した資格が役に立たないということはありません。
また、仮に不合格であったり、その後受験しないとしても、それまで学習したノウハウは意識すれば必ず活きてきます。
もちろんFP2級やFP3級取得という達成に向けて動くことがいいと思いますが、取得した後にどう活用するかが非常に大切だと思います。
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