FP(ファイナンシャルプランナー)資格、とりわけFP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級・ファイナンシャルプランナー3級)とFP2級(ファイナンシャル・プランニング技能士2級・ファイナンシャルプランナー2級)は独学で取得が可能なのでしょうか。
FP3級からCFP®までほとんど独学で取得した筆者の結論としてはコストを掛けずとも「十分可能」ですということになりますが、なぜ可能なのか見ていきましょう。
そもそも独学で合格は可能なのか
冒頭見出しで既に結論が出ていますが、独学学習でも十分合格はできます。
理由は、筆者が実際にFP3級、FP2級、さらに上級FP資格であるCFP®も独学で合格したためですが、他の方も多くが独学で合格を勝ち取られているためです。
簡単にいうけど…というところですが、もう少し深堀してみていきましょう。
合格に十分に手が届く
筆者はFP3級、FP2級ともに学科、実技共に1回で合格しました。
勉強方法について、独学にこだわったこともあります。
理由は、如何にコストを極力掛けずに合格できるかにチャレンジしたかったことが挙げられます。
コストを掛けないためには、様々な工夫をしなければなりません。
無料で最新情報が入手できないか、それを効率よくアウトプットできる方法はないのか、この点に極力こだわってきたのも事実です。
様々なコンテンツが無料でYouTubeでも確認できる今、フリーミアムモデルも一般的で、工夫をすれば無料や安価な範囲内で学習可能でしょう。
独学は必ずしもコストを掛けてはいけないということではないので、コストをかけて独学することもいいと思います。
ただその場合は遠回りする可能性があるので、最短で行く方法をそれぞれ探さなければなりません。
今回は一部ですが、筆者が行った独学方法を紹介します。
モチベーション維持が大事
通学や通信と違い、独学は誰からも何も指摘されることはありませんので、自分自身のやる気というモチベーションを如何に保つかが大事です。
その代わり、自分で学習を進めていかなければならないというハードルがあります。
いつまでに何をするのか、これを試験日から逆算して、足りている所足りていない所は自分の判断で進めていく必要があるでしょう。
独学はそこだけはついて回ってくるので、自己管理がある程度できる方には向いています。
しかしながら、筆者もそうですが自己管理が出来ていた訳ではありません。
ある事に対するモチベーションが高まって、続いたこともあります。
その方法は以下の「独学の学習方法」で具体的に紹介します。
FP3級も、FP2級も国家資格なので、楽して取得することはできませんので、モチベーションを高めなければならないのは、やむを得ないところかもしれませんね。
独学の学習方法
筆者が実践していた独学の学習方法を紹介します。
どれも繰り返し実践すれば、合格にかなり近づきますので、お勧めの方法と言えるでしょう。
過去問道場の活用
何といってもFP試験の独学には欠かせない、過去問道場シリーズです。
過去問道場とは、FP2級ドットコム、FP3級ドットコム内にある、クイズ形式で過去問を学んでいくものです。
FP(ファイナンシャルプランナー)過去問攻略法 FPドットコムの過去問道場をお勧めする5つの理由
FP3級の試験前に実践していたデータです。
FP2級で実践していた時のデータです。
筆者はFP3級、FP2級ともにゲーム感覚でやっていました。
解けない、または六角形の形が整わないと満足がいかず、繰り返し解いていた記憶があります。
不動産は比較的強かったのですが、相続が全く馴染みが無かったので苦戦していた形でした。
YouTubeの活用
現時点でYouTubeでFPとしてキーワード検索すると、数多くの講座が無料で閲覧することができます。
これだけあれば、通信や、予備校に行かなくてもいいんじゃないかというぐらいでてきますよね。
おすすめは、独学テキストでも挙げていますが、おーちゃん【1級FP技能士】TVです。
無料でこれだけ見れるとなると、結構充実していると思いますが、古いものは法令が違っているものがあるので、注意が必要です。
筆者もほぼFP3級時点ではこの動画で乗り切りました。
あとは分からない所をキーワード検索して再度見てインプットするという形が望ましいと考えています。
無料の範囲での通信講座
通信講座の中で、無料の範囲内で少し見ることが出来るものもあります。
これは自分に合っているかどうかを見てみるという意味では、無料の範囲内でいいかと思います。
中でもSTUDYINGのFP講座とアガルートアカデミーのFP講座は無料の範囲でもお試しで見れることができます。
もし独学よりも効率がいいのでは?と思った場合には、有料で試してもいいかと思います。
とりわけ、3級合格率100%、2級88.89%の実績を誇るアガルートアカデミーは、私もテキストでお世話になったおーちゃん先生の分かりやすい講義があります。
語呂合わせもお世話になり、今でも覚えていて使っているぐらいなので、実務でも重宝するでしょう。
通信は独学の範疇に入るのか?という議論もありますが、自分でモチベーションを保ちながらやらないといけない点では、独学に近い形として考えられるかもしれません。
また、有料で出費が少ない観点で考えると、月額定額サービス【ウケホーダイ】があるオンスクもいいかもしれませんね。
どうしても通信で断念したい場合や、通信ですぐに充実した場合は、オンスクはオンスクは1か月1,000円程度で終了することも可能です。
こちらでもおすすめする通信講座を比較しながら紹介しています。
FP3級からCFP®まで取得した筆者がおすすめのFP通信講座3選
おもな独学用テキスト
独学用は人気のあるテキストももちろんいいですが、講師の質とともに、動画と連携しているものが特におすすめ度は高いと考えます。
FP3級向け
イメージで攻略わかる!受かる!! FP3級テキスト&問題集 2022─2023年版
おーちゃん【1級FP技能士】TVとコラボしているとのことで、組み合わせればほとんど通信学習が1000円台で手に入るという形になる、イメージで攻略わかる!受かる!! FP3級テキスト&問題集 2022─2023年版です。
この考え方が筆者の受験時代にあればという、YouTube時代に相応しいテキストだと思います。
筆者の場合は、YouTube動画連携のテキストが無かったので、ひたすら
に従って、語呂合わせとか書いていましたが、このテキストがあればその必要はないという感じです。
正直これ一択と言いたい所ですが、比較対象が必要なので、他も紹介します。
ゼロからスタート! 岩田美貴のFP3級1冊目の教科書 2022-2023年版
私がFP受験の中で、唯一独学でなかったのは、1回落としてしまったCFP®の金融科目です。
その時にLECの講座でお世話になった岩田先生の書籍です。
FP受験生の多くが苦手とする金融を非常に得意にされている、長年LECの講師をされている先生なので、比較的理解が進むと思います。
みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2022-2023年
最後はド定番書籍で一番売れているななみ先生のFPシリーズです。
こちらはスマホ連携とともに色分けや図解が非常に分かりやすく、字体も崩したページがあったりしてメリハリがついていて、読み進めるのには読みやすいものとなっています。
FP2級向け
FP2級も基本私自身は上記の3冊がお勧めです。
また、FP3級→FP2級へ連続して進めていくことをお考えの方も多いと思います。
その場合は、以下のFP2級テキストでFP3級とFP2級をひとまとめで学習されるのも非常にいいでしょう。
イメージで攻略 わかる!受かる!! FP2級 AFP テキスト&問題集 2022─2023年版
同様にFP2級版ですが、FP協会の民間資格であるAFPも連続して学べるようになっています。
FP3級同様、YouTube動画との連携も期待できますので、重宝する1冊でしょう。
ゼロからスタート! 岩田美貴のFP2級1冊目の教科書 2022-2023年版
LECのノウハウが凝縮しているゼロからスタートのFP2級版です。
FP3級版でも同様に紹介しましたが、通常の書籍だけを書く先生よりも、やはり岩田先生の様な講義をしている先生が書く書籍は、出るポイントや伝えるポイント等を良くついていると思います。
その点ではリアルと書籍というバーチャルという両側面が詰まっているテキストでしょう。
みんなが欲しかった! FPの教科書 2級・AFP 2022-2023年
みんなが欲しかったシリーズもAFP対応です。
AFPはFP2級と横並びであるため、ある課題をやれば無試験で取得できる資格でもあります。
また、AFPはより上位資格のCFP®のための必須資格であるため、更に上を目指す場合は、AFP資格もお勧めです。
特にAFP、CFP®は業務に直結するため、FP2級とは違った角度から学び多い資格であるとも言えます。
まとめ
今回は検討する方も多いFPの独学学習法について確認しました。
筆者も完全独学でFP3級→FP2級→AFP→CFP®5科目を一発で通過しました。
CFP®金融だけは再受験で絶対に合格を目指したため、やむなくLEC岩田先生の通信講座を受講しています。
絶対に合格したい、または時短で超効率的に勉強したいなど、どうしても…の場合は、独学ではなく、通信や通学も検討する必要があるかもしれません。
しかしながら、工夫すれば独学の道も開けるので、参考にしてみてください。
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