FP試験において、どういった点に注意すれば1点でも多く獲得できるのでしょうか。
筆者が経験してきた選択式、記述式試験において、解答時に注意すべきポイントを経験から記載してみます。
今回はその前編として、開始から解答を転記していくまでの対策を紹介します。
得意・苦手科目がどこに出て来るかの傾向を知る
限られた時間の中で60問をこなさなければならないFP試験。
例えば学科試験の場合、120分で60問を解かなければなりません。
そして、1問当たりに掛けられる時間も限られてきます。
特にFP2級は4択問題を2分/1問で回答しなければならないスピード感が必要です。
必ずしも第一問目から解く必要はない
平均して2分/1問で解かなければならない為、時間を掛けるわけにはいきません。
そのため、解ける問題から解いていくのが定石であると言えます。
自分にとって得意な分野、苦手な分野があるでしょう。
まずは得意な分野から取り掛かることが大切です。
確実に得点していくことで時間切れにならない試験対策が必要になります。
後半の解きやすい問題から解くのも一つ
1分すら無駄に出来ないFP試験ですが、全体を見渡して戦略を練る事も必要です。
最初から最後までまずは1,2分で傾向を見て、
「これは解けそうだな」
「ここは時間が掛かりそうだな」
というあたりをまずはつけていくことが大切です。
その中で、後半に自分が得意としている分野が固まっていたら…
まずはそこから解き始めることが重要です。
何を聞かれているのか可視化する
基礎的な所ですが、FP試験の場合は
「最も適切なものを選べ」
「最も不適切なものを選べ」
と問われる選択肢問題が出てきます。
逆に理解して解答してしまうと非常に勿体ないこととなります。
そうならないためにも、その間違いを減らすコツを記載します。
「適切なもの」を選べか「不適切なもの」を選べか?
まず、問題文を読んだ際に、どちらを選ぶかが出てきます。この場合、
「不適切なものを選ぶ」→×印をつける
ただこれだけです。
ただこれだけと思うかもしれないでしょう。
しかしながら、後から見直しをする際やマークシートにマークをする際に、非常に有効な手段です。
なぜなら後から確認する場合は、読まなくても〇×が感覚的に理解できるからです。
見直しの際の効率化に寄与して、時間短縮に繋がります。
問題文を読んだ瞬間に
「不適切なもの」の場合は大きく×を、
付ける習慣をつければ間違いは少しでも軽減できます。
見直し時に感覚的にチェックするのに有効
FP試験は全てで60問あります。
しっかりマークできているか、マークミスはないかを、試験終了間近には60個全体を通じて確認しなければなりません。
その場合には、あとから問題を読み直すわけにはいきません。
問題用紙に〇をつけたものを、マークシートにマークしたものと相違ないか、ひたすら照合していく作業となります。
その場合に、先の解答時に
本来「不適切なものを選ぶ」べきなのに「適切なもの」を選んでいた
ということに気づいたらどうでしょうか?
またそもそも気づけるかどうかというのもあります。
そういった、解答時のミスのみならず、マーク時のミスを減らすためも、
そもそも「何を聞かれているのか」を事前に分かりやすくしておく工夫
は試験上のテクニックであると言えます。
何度も試験を受けてきた筆者でも、一番最近受けたCFP®の試験でも逆に理解して解答してしまっていた事例はあります。
問題数が多く、時間が限られる中で、焦ってしまうと試験慣れしている受験者でもミスを犯してしまう傾向があるので、注意が必要です。
マークシート記入に取り掛かるタイミング
解いた問題をマークシート記入に取り掛かるタイミングについて、筆者は結構考えます。
余りブログでこの辺りの攻略話は見たことありません。
どのタイミングでマークに取り掛かればいいのか、筆者が感じる所を考えます。
マークはまとめて実施することで効率化を
繰り返しになりますが、
60問のFP試験は如何に効率よく解答して、1点を積み上げていくかが勝負です。
そうなった場合には、
単純作業は効率化させ、考える作業に時間を使う
ことを最優先に考えなければなりません。
その場合、単純作業であるマークシートへのマークは、極力集中して実施した方が効果的でしょう。
また、ある程度まとめてやることがお勧めです。
1問解いてマーク、また1問解いてマーク
は非効率極まりないので、避けた方がいいのが筆者の考え方です。
受験者それぞれのペースがあるかと思いますが、マークを工夫する方法としては、
②解答数を10問や30問ごとなどに決めてマークする
③60問全問解いてから一気にマークする
などそれぞれあるかと思います。
最も効率が良いのは③です。
解答が進まない問題等、進行状況によっては残り時間がシビアになってきます。
見直し時間を含めた試験戦略と現場対応力も必要になってきます。
飛ばした問題がある場合
時間が無いから、まずは全問解いてみて、飛ばした問題があるとします。
筆者もCFP®試験ではどの試験も必ずこの場面に見舞われました。
飛ばして後から解答したり、解答が時間内に定まらず捨てたりもしました。
そして、やむを得ず色塗りだけした苦い経験もあります。
そんな場合を含めて、まずは時間が無いから、解答が定まらない問題は飛ばしてマークすることも多々あるでしょう。
この場合はマークする解答がズレていないか、非常に注意深くしなければなりません。
ただ、時間切れを防ぐべく、試験現場での対応として
②分からない問題は飛ばす
③解いた問題だけマークする
④必ず分からず飛ばした問題のマークは飛ばしてマークする
⑤飛ばした問題がマークシートにマークされていないことを確認する
⑥飛ばした問題を残り時間で検討する
のが望ましいと考えます。
まとめ
今回は前半として、問題に取り掛かる際に注意すべき事項を中心に記載しました。
FP試験はFP2級もFP3級も、特に午前の学科は60問を解かなければなりません。
そのための効率化のコツをご紹介しました。
後半はチェックの時間の考え方や、分からない場合はどうしたらいいのかなどにフォーカスし、1点でも多く獲得する効率化対策を中心に記載したいと思います。
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