FP(ファイナンシャルプランナー)2級攻略のための具体的な学習方法について、独学がいいのか、通信がいいのか、通学がいいのか、特にFP2級の学習においては悩む方が多いのではないでしょうか?
今回はFP2級を目指すにあたり、独学、通信講座、通学の各学習別タイプについて記載します。
FP3級からFP2級取得を通じて、AFP、CFP®を1年5ヶ月という短期間で取得した筆者が、実際に経験した学習方法や検討した学習方法を紹介します。
FP2級攻略のための学習方法 独学・通信講座・通学編
FP2級合格を考えるにあたり、学習の方法論としては独学と通信講座、通学が考えられます。
それぞれにはメリット、デメリットがあり、各受験生のタイプを分析しながら考えていくことが大切です。
筆者の場合は、FP2級は「独学」という選択肢をとり学習をしてきました。
しかしながら、「独学」が必ずしもいいわけではありませんので、この記事を見て、自分にあったものをぜひ検討してみてください。
独学か通信講座か通学か?

そもそもFP2級にチャレンジするには、独学で行けるのか、それとも通信講座の方が効果的なのか、更に通学がいいのかなど選択肢が考えられます。
改めて、それぞれのメリットとデメリットを整理しておきたいと思います。
独学のメリットとデメリット
FP2級を独学で取り組む際のメリット、デメリットはどのような所があるのでしょうか?
自らを学習の環境下においていかないといけない状況においては、メリット、デメリットそれぞれの特徴がありそうです。
独学のメリット
何といっても好きな時間に勉強できることや、3つの方法の中で費用が一番かからない事でしょう。
更に今ではFP2級についてはYouTubeや過去問学習サイト、ブログでの解説等、無料で学習できる環境も整ってきています。
また理解できずつまづいた場合も、検索することで手軽に解消が出来る環境になっているとも言えます。
さらに、他の資格取得を経験している受験経験者にとっては、学習する習慣がついていたり学習のコツを掴めている点も大きいです。
これらのノウハウはFP2級であっても対応可能で、わざわざ他の手法を選ぶ必要もないかもしれません。
独学のデメリット
カリキュラムやスケジュール等、全て自分で考えながらやらなければならず、また孤独の戦いを強いられるため、それなりの強い意志も重要になってきそうです。
さらに、やっていることが果たして正しい勉強方法なのかが分からないこともあり、遠回りする可能性があります。
学習の方向性を誤ると最短で成果が出ずらい点も挙げられます。
筆者としては自身の経験上、FP2級は独学でも十分に合格可能であると考えています。
ただしこの場合は、テキストの選定や、テキストに書いてある内容の解釈、問題が正解である理由等、自分で考えながら取り組んでいくことが重要になってきます。
通信講座のメリットとデメリット
続いて通信講座を受講するメリットとデメリットを見ていきます。
ここ最近の環境下においては最も重視される手法で、今後のアフターコロナにおいても定着しそうな手法であり、運営各社がしのぎを削っている分野です。
そのため各社特徴を出しながら差別化に精を出している傾向があり、受験者としては自身に合うものを選びやすい環境にあるといえそうです。
通信講座のメリット
最近はテキストと問題集が送付されてくる形だけではなく、動画講義が増えてきています。
これにより、通学さながらの体感を自宅にいながら進めらる点が挙げられます。
さらに、DVDかWEB講義かを選択することもできるでしょう。
合格に向けてのカリキュラムもしっかりと組まれていて、それに沿って学業を進めることで合格に近づいていくことも挙げられます。合格者に対する特典なども設定されている講座もあります。
そして、理解が浅い所も講義を通じて理解度が促進する点も挙げられるでしょう。
とくに生徒がつまづく所が研究されており、理解できるように重点的に解説しています。
加えて、筆者が推奨する「タブレット学習法」と極めて親和性がいい点が挙げられます。
講座によってはテキストが紙のテキストではなくPDFデータで入手できる場合もあります。
テキストをPDFでダウンロードできる場合、そのままタブレットのノートアプリに取り込むことで、電子版テキストに早変わりします。
筆者が特にお勧めなのは、タブレット学習との親和性が非常に高い、アガルートアカデミー(FP講座)と、STUDYINGのFP講座です。
アガルートアカデミー、STUDYINGともに無料でお試しできる講座がついているので、まずはそこで感覚を試してみるのがいいでしょう。
アガルートアカデミー(FP講座) STUDYINGのFP講座
FP合格率において非常に高い合格率を誇るFP合格率において非常に高い合格率を誇るアガルートアカデミーには私もテキストでお世話になったおーちゃん先生の分かりやすい講義があります。
LECのFP2級講座にもお試しで無料の講座があるので、比較検討して自分にあったものをそれぞれ試してみてはと思います。
その他、驚異の受講生合格率92.8%(2021年5月FP2級試験実績)のフォーサイトのFP通信講座など、筆者が紹介するタブレットと親和性がある講座はたくさんありますので、比較しなら見てみることをお勧めします。
通信講座のデメリット
通学ほどではないにしても、費用がある程度かかる事が挙げられるでしょう。
更に、インタラクティブなリアルタイム環境でない場合は質問がすぐに出来ないことが挙げられます。
また、同じような境遇の仲間が作りづらい点が挙げられます。
そして、仮に学科か実技かのどちらかを科目合格していた場合であっても、まとめて講座を取らないといけない点などが挙げられます。
講座によっては紙のテキストが別料金となっている場合や、逆に紙のテキストのみで電子データが無い場合などもあるため、サービス内容をしっかり確認する必要があります。
通学のメリットとデメリット
今の環境下では比較的敬遠されがちな通学ですが、講師から細かく教えてもらうこともできることから、合格には最短な手法であるとも言えます。
コストを意識しないのであれば、自分の向き合い方次第では一番合格に近づく可能性が高いです。
通学のメリット
旧来からの定番の学習方法でもある通学のメリットは、何といっても講師から直接その場で教えを受けることができる事でしょう。
それによって分からない点を持ち越すことなくその場で理解できる点は大きいです。
さらに、カリキュラムが充実していることが挙げられます。
FP講座がある予備校は、TACやLECなど老舗の受験予備校もあり、受験ノウハウがかなり蓄積されており、対策が十分練られています。
場合によっては同じ境遇で悩みを抱える生徒との交流が図れることでしょう。
とりわけ受験に不安がある受験生にとっては、合格のための選択肢の一つにははいってくるかもしれません。
また、学習する習慣が身に付いていない受験生や、自宅での学習が全くできない方は、予備校に通って、自習室で学習する環境に置くなど、学習サイクルを身に付ければかなり効率は高いです。
筆者は今回はFP資格では通学はしませんでしたが、今ほど通信講座が無かった昔は、通学で予備校に通っていました。
自宅よりも学習がはかどる事や、講師に直接その場で質問ができること、また自習室がある場合はそこで学習して分からない所は講師に聞くことができるなど、かなり環境はいいと思っています。
通学のデメリット
3つの方法の中では一番高額である点などが挙げられます。
わざわざ校舎に通わなければならないことや、近くにFP2級の講座がある校舎が無い場合があります。
また、講座や講師との相性が合う合わないの、リスク・リターンが非常に大きくなってしまうのも、通学の特徴ではあります。
そのため、費用対効果を充分検討しながら、決定する必要があるとも言えます。
独学・通信・通学のメリット、デメリットまとめ
以上を簡単にまとめてみました。
メリット | デメリット | タイプ | |
独学 | ・好きな時間に勉強できる ・費用が安い ・受験経験者にとっては取り組みやすい |
・カリキュラム設定や時間設定等、自己管理が必要 ・孤独との戦いのため、強い意志が必要 |
受験上級者 |
通信 | ・通学さながらの講義が受講可能 ・カリキュラムが充実 ・講義により頻出ポイント、つまづきポイント等が吸収できる ・タブレット学習法との親和性がいい |
・費用が独学よりは掛かる ・講座によっては質問に対する回答が遅い場合がある ・同じ境遇の仲間が作りづらい ・学科、実技別や各科目単位ではなくまとめて講座を取らないといけない |
受験中級者 |
通学 |
・講師から直接聞けることで分からないことを持ち越さなくてよい |
・コロナ禍の中では通学リスクがある ・近くの予備校に講座がない可能性もある ・時間的、金銭的な負担がある |
受験初心者 |
筆者はFP2級、FP3級、そしてCFP®5科目を独学で学習しましたが、最短合格のお勧めは独学ではなくむしろ通信講座です。
前述しましたが、通信各社個性を出していて、必ず見つけやすいものがあるかと思います。
今回は具体的な通信講座の紹介は控えますが、筆者も通信各社の特徴を比較して見たりしています。
コストや掛けることができる時間等、ご自身の学習方針に沿った形で検討されることをお勧めします。
まとめ
独学、通信講座、通学のそれぞれにおいてメリット、デメリットを洗い出してみました。
FP3級に比べ難易度が上がってくるFP2級については、どのタイプにするのかをご自身の方針とすり合わせながら考えていくことが大切だと考えています。
筆者は過去の資格試験学習で全て経験しているので、また機会がありましたら、それぞれの特徴をもう少し突っ込んで考えてみたいと思っています。
・独学、通信講座、通学のメリット、デメリットを理解する
・自分の学習タイプとも合わせて学習スタイルを決める
・講座のために費用をかけるか、合格までの最短を目指すかはバランスが重要
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