今回はFP2級受験にあたり、その前提としての試験に臨む考え方を紹介します。
これまでに
FP3級→FP2級→AFP→CFP®→FP1級を約1年半の学習で合格
した筆者が、自身の経験も踏まえながら具体的に記載します。
FP(ファイナンシャルプランナー)2級試験に向けての準備
今回の記事の内容は以下のとおりです。
・いつまでに取得を目指すのか?(いつまでに取りたいか考えてみよう)
・取得したあとのイメージを明確化する(取得後どう活かすのか考えてみよう)
同様の内容をFP3級編でも記載しています。
難易度が高いFP2級の今回の方がより突っ込んだ形で書いています。
FP3級を目指されている方はまずは
からご確認ください。
何のためにFP2級を目指すのか?
受験においては3か月~6ヶ月程度の時間を確保する必要があります。
さらに他のことを犠牲にしながらも目標に向かって取り組む必要もあるでしょう。
まずは
どうしてFP2級を目指していくのか
しっかりと持ち始めてから臨むと、今後の学習モチベーションも高くなります。
またFP資格に限らず、「試験合格のその先」があった方がいいと個人的に思います。
「試験は単なる手段」として割り切ると、意外と気分も楽になるでしょう。
また、その方が自分が捧げる時間も報われそうですね。
仕事のキャリアアップのため
無事3級は突破しました。
さらに昇進・昇格のために、会社からFP2級やAFP取得を推奨されています。
この環境下に置かれている人も多いのではないでしょうか。
この場合「やらなければならない」というモチベーションが働くと思われます。
先輩や上司に認められたいというモチベーションもあるでしょう。
また社内にも同様の環境の仲間や同期がいることもあります。
その場合は負けられないモチベーションが働くのではないでしょうか。
特に後輩が持っているとかなると絶対に落とせないと思います。
そうなると「頑張らないとな」って気持ちにもなると思います。
合格すれば福利厚生として資格補助が出ることもあるでしょう。
また、昇進・昇格して給与が上がったということもあるかもしれません。
自分や家族の資産形成のため
FP3級取得後、更にスキルを身に付け、自分や家族に貢献したい方もおられます。
人生100年時代の中、将来の年金受給も不安視される世の中です。
それもあり、いつまで働かなければならないのかを考える時代です。
また
・具体的な受給額はいくらなのか
・資産を運用しながら取り崩し、どれぐらいの資産の準備が必要があるのか
など、将来の資産形成の観点を持っておく必要があります。
特に若い方にとっては早くから考える方が非常に有利です。
その場合は逆に長期な視点を持って資産運用を考えていかなければなりません。
専門分野を磨きたいため
筆者はおもにこのパターンです。
会社から推奨されていないとしても、仕事上で強みを発揮していくことや、転職に役立てるという観点もあるでしょう。
さらに資格を通じて、副業で活かしていくのも今や普通になりました。
金融機関で今後はFPとして顧客の資産運用に携わっていきたい、または今後財務経理職について税金や中小企業の財務に強くなりたい、労務畑で福利厚生分野や社員の財産形成のためのスペシャリストになりたい、など将来的なキャリアプランとしてのFPスキルを磨くことは大いにあり得ることです。
スキルを横に広げていくにもFP資格は幅広く活用できると考えています。
将来の不安への備えのため
将来の不安への備えのために取得することもあるでしょう。
また誰しも将来に対する不安をたくさん持っています。
その解消のためにFP2級資格へのステップアップはあり得ることでしょう。
FP資格全般は定型化されない、その都度、自分自身や顧客、または社員のために柔軟に物事を考えて行かなければならないコンサルティング要素があるものです。
そのため、AIや機械学習に代替されにくい性質と言えるかもしれません。
コンサルはパターン化された考えで解決はできません。
その点でスキルアップとしてのFPのニーズは益々高まっていくと考えられます。
友人や先輩など身近な人が持っているため
友人や先輩が取得してFP知識やノウハウを持っていて、それに触発されて自分も取得してみたいという動機もあります。
相手の尖っている部分はカッコ良く見えます。
自分もあのようなになりたいというのは動機として大切にした方がいいポイントです。
これは目標を設定する際には具体的に明確化・明文化しやすいうえ、身近な取得者からのアドバイスも得られるので、非常に有効な目的であると考えられます。
いつまでに取得を目指すのか?
計画性がなく、ただ漠然と「FP2級に合格したい」もいいでしょう。
一方で、いつまでに取得したいのかが明確化しているほど合格も近づきます。
自分自身のモチベーションを継続のためにも、「いつまで?」には拘りたい所です。
ゴールからの逆算することの大切さ
いつの試験に自分自身をピークに持っていくか、これが非常に重要です。
試験前にやり残しがあると、直前になって「あそこもやっていない」「ここも抜けていた」「過去問は1回しか解いていない」など、不安が募ってしまいます。
また、勉強開始段階では、あれも分からない、これも分からないと色々と出て来るかと思いますが、それらは一旦はスルーしてもいいと考えています。
誰しも新しい所を学習すると分からない所だらけです。
その中でもまずは前に進んで行くことが大切です。
FP2級攻略法でも記載していますので、こちらも参考にしてみてください。
資格取得の計画性
直前に焦らないようにするためにも、5月の試験を目指すのか、9月にするのか、それとも1月にするのかなど、まずは受験の目線を合わせましょう。
余裕を持って、絶対合格したいという気持ちが強いならば、試験日の3~6か月以上前から計画性を持って取り組むのが望ましいと考えられます。
「最短で〇週間で合格を狙う」も目標としては間違ってはいないと思います。
しかしながら、資格の取得に甘い話はありません。
自分自身の現在持っているスキルとともに取得のための戦略をじっくり練ることが望まれます。
そして、試験日に最大のスキルを発揮するという目線合わせする必要があります。
そこから、いつまでに、何をしなければならないのかが、明確になってきます。
取得したあとのイメージを明確化する
何のためにFP2級の取得をするのかとセットですが、取得した後に自分はどのような活躍をしていきたいのか、ここが出発においても原動力になり得ます。
また、資格取得はあくまでも通過点であり最終目的は更にその先にあると考えておくと、学習においてもいくぶん気が楽になります。
これはFPに限らず、どの資格でも有効な方法でしょう。
取得したらどういった自分になっていたいか?
新たに取得をしたら、自分自身の景色が徐々に変わり始めるでしょう。
新たな資格を取得し希望に満ち溢れ、周りからもスキルアップにチャレンジした結果を歓迎され、モチベーションが上がる言うまでもありません。
また、出来る事やスキルが広がった、転職して更に年収を上げたい、職場で希望の職種に異動したいなど、人生における可能性が広がるきっかけになることもあり得ます。
そして、FP2級資格は今後の自身のキャリアプランのみならず、自分自身や家族の資産形成の考え方が変わったなど、様々な所で人生を変えるきっかけになり得るかもしれません。
取得したあとに何ができそうか?
取得して時間が出来たら、家族や親族のライフプランを検討していくことや、新たな金融商品を見てみる、自分自身で入っている保険が適切なものかを検討してみる、など身の回りからできることもたくさん出てきそうですね。
学習を通じて、生活に照らし合わせて応用できそうな事が思い浮かんでくるでしょう。
受験勉強の間に書き出しておいて、受験後に取り掛かってみると、まだ忘れていない知識が即活かせると思います。
更なるチャレンジができるかどうか?
次のステップとしてFP1級やCFP®がその流れとしてあります。
ここに到達すると上級ファイナンシャルプランナーとしての知識は満たされます。
更なるスペシャリティを磨くことで、FPの専門家としての第一歩を踏み出すことも夢ではありません。
まとめ
資格の取得は、人生を変えるきっかけとなるものです。
しかし、資格取得は最終目的ではなくプロセスや手段、またはキャリアの一里塚ではないかと思います。
スキルを身に付けて、今後どのような目標や目的を達成していくのか、そんなことを考えながら資格取得に取り組むのが、途中に凸凹あったとしても一喜一憂しなくて済むのではと思ったりします。
・何のためにFP2級を目指すのか?(取得の目的や狙いを明らかにしてみよう)
・いつまでに取得を目指すのか?(いつまでに取りたいか考えてみよう)
・取得したあとのイメージを明確化する(取得後どう活かすのか考えてみよう)
全てFP資格を取得するうえで大切な事だと思いますので、是非参考にしてみてください!
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