今後、将来に向けて自分自身の資産を構築していくにあたって、どのような考え方で臨んでいけばいいのか、検討されている方も多いでしょう。
FP資格を取得した、または今後取得することによって、なんらか実生活に活かして行きたいとお考えの方が非常に多いと感じています。
具体的には、以下の様な悩みです。
・ただ、これまで投資による資産運用を考えたことないけど大丈夫か
・投資と言っても最初はどれから手掛けたらいいのか分からないから不安だな
FP資格取得は必ずしも必須ではないですが、将来的な国の年金等も期待ができない中で、自分自身の力で、自分や家族のために資産を構築していくことは必須であるといえるでしょう。
FP資格者、または検討している方がまずは考えたい資産構築について、不動産投資ではなく金融面での投資を中心とした初歩的な内容を中心にお伝えします。
※投資による資産構築の考え方については個別具体的ではなく一般的な内容となります
【是非実践したい】FP資格を活用して投資による資産構築を考える
久しぶりのFP資格ブログの更新ですが、FP資格の取得方法についてはこれまで一定程度紹介してきており、これらを実践すれば資格取得も可能です。
そのため、今後はFP資格を取得したあとの活用方法についても記載したいと考えています。
むしろ資格取得は「手段」の側面が強く、それをどう活用するかが「目的」ともいえるからです。
今回のテーマは次の項目を中心に紹介します。
・これまで投資による資産運用を本格的にしたことないけど問題ない理由
・投資による資産運用をする際に注意すべき点3つ
FP資格者に限らず、是非手掛けておきたい方法について、まずは紹介します。
さらに資産構築のために、どのように投資や運用を行ったらいいのか、まずは一歩を踏み出せない方も比較的多いでしょう。
しかしながら、投資による資産構築のための運用は、現時点で経験はなくても問題はありませんが、やらなければと気付いたときに、複利による時間的効果も絶大であることを考えれば、具体的に手を打った方がいいのも事実でしょう。
仮に手を打って具体的に実践するとしたとして、注意すべき点についてもいくつか挙げておきます。
筆者はFP資格として上級FP資格のFP1級とCFP®を保有していますが、これまで長年投資によって自分の資産運用や構築方法について、失敗を繰り返しながら実践してきたことについても少し触れたいと思います。
投資による資産の構築方法をまとめました
投資による資産の構築の方法については、資産構築を考えたい方それぞれのリスクの許容度に応じて、変わって来るでしょう。
具体的には、仮に大きく損をする、または元本割れする可能性があるけど、見返りも大きい可能性があるぐらいのリスクを取れるのか、または取れないのか、その間かという形です。
さらにリスク、リターンは一般的に比例することを前提に、以下に順次章立てする項目で解説します。
ローリスクローリターン型
投資額に対して元本割れリスクがほぼない、もしくは元本が保証されているローリスクであるのに対して、元本から増える資産額が少ない形です。
また、上記の日本証券業協会のデータで確認すると、具体的には日本の預貯金や債券もこの部類に入ってくるでしょう。
日本の預貯金で年間のつく利息や国債の利率を確認して頂ければ分かるかと思いますが、例えば普通預金の定期金利はみずほ銀行を例に挙げると0.002%です。
仮に100万円預けたとしても、1年後に増える利息額は20円という途方もなく小さな額となります。
筆者も計算していて、桁を間違えたのかと思いましたが、これが日本の預貯金の現状です。
普段使うお金を銀行に置いておく程度にしか意味がないことがお分かりいただけるかと思いますが、極端な例として、預貯金では全く資産運用ができないことが分かります。
ミドルリスクミドルリターン型
同じく、日本証券業協会の例をとると、投資信託がここに該当してきます。
投資信託とは、一般社団法人投資信託協会のコメントを引用すると、
とあります。
運用の専門家が株式、債券等、どこにどう配分するかでその商品や運用が決まるものです。
各証券会社のホームページには、投資信託商品の紹介があり、証券口座を開設した場合においては、各証券会社が取り扱う投資信託の商品を購入することができます。
比較的取扱が多いのは、SBI証券や楽天証券であり、松井証券やauカブコム証券などが続きます。
筆者も比較的投資期間が長いのですが、長年松井証券をメインに使用しています。
その他、SBI証券、楽天証券等、ネット証券を中心に口座を複数保有しており、それぞれのケースにおいて使い分けています。
自分自身のあうものを中心に、まずは無料で口座を開設し、口座の使い勝手やサービス等、合うものを開設するのがいいでしょう。
ハイリスクハイリターン型
同じく、日本証券業協会のデータで確認すると、株式投資がこの部類に該当します。
FP資格者の方であれば金融課目で出てくるため、概要はご存じかと思いますが、株式は元本保証がなくまた一定の値動きがあり、投資額によって資産額も大きく変動することとなります。
投資した額の倍になったり、高成長のベンチャーや話題性ある企業であるといわゆるテンバガー(10倍株)に変身したりと、そのリターンが青天井であるのに対して、株価が半値になったり、10分の1になることも考えられます。
最近では、シェアオフィス大手の米WeWorkの株価が公開後99%下げたという極端な事例もあり、銘柄によってはリスクが非常に高いものも存在します。
さらにハイリスクでは、レバレッジをかける信用取引やFXなどもありますが、比較的難易度も高く、短期間で資産が数分の1となる可能性もあるため、非常に注意が必要です。
筆者も投資初期の頃は、早く資産を築きたいということで、リスクある株で倒産株を掴んだりとか、信用取引で損失を大きくしてしまったこともあります。
これらはある程度のテクニックを要するといえる手法ですが、リスクリターンの見極めに加えて、メンタル面での充実も要することから、一定の難易度はあると考えておく必要もあるでしょう。
それぞれのリスク、リターン型を組み合わせる
投資方針として、各リスクのタイプをそれぞれ組み合わせるということも考えられます。
例えば、資産を3分割して、
・さらに3分の1をミドルリスクミドルリターンとして、投資信託で保有
・残り3分の1をハイリスクハイリターンとして、複数の株式で保有
なども考えられるでしょう。
時間的に長いタームで検討する場合は、
・一部を普通NISAや株式で保有
・それ以外は長期的な資産構築として積立NISAやiDeCoで長期運用
また、リスク許容度が高い方においては、
・残りは投資に回すというスタイルとして、半分をミドルリスクミドルリターン、さらに半分をハイリスクハイリターンで保有
なども考えられます。
リスクを取りたくない方は
・残り2、3割を投資信託で保有
も考えられるでしょう。
これまで投資による資産運用を本格的にしたことないけど問題ない理由
これまで投資による資産運用を本格的にしたことはないけど、それであっても問題はありません。
誰でも最初はどのような形で資産運用をしていけばいいのか、考える所から始まります。
FP資格を取得された場合であれば、今後は少なからず自分自身の資産を増やしていきたいという方針を少なからずは持っているはずであり、一定の金融教育をクリアしている方とも言えるでしょう。
そのような場合であれば、すでにスタート地点には立っていて、十分に資産運用を考えて行ける方であると思います。
一方で、資格の取得は資産の運用や構築には関係ないともいえるので、資格を取得していなくてももちろん全く問題はありません。
そして、大半の方がFP資格を取得していない方であり、投資活動を通じて自分自身の資産を着実に築かれている方も多いからです。
持っているともちろん良い点もありますが、かならずしもFP資格の勉強が資産運用に直結するものではないともいえます。
結果的に、自分自身が将来的にどのような資産を構築したいのか、そのためにこれから何をしていかなければならないのか、現状を明確化することから、今後の一歩を踏み出していくことが大切であると言えるではないでしょうか。
投資による資産運用を行う際に注意すべき点3つ
最後に、投資による資産運用を行う際に注意すべき点を記載します。
現時点での自分自身のリスク許容度を確認する
前段でリスクリターンについて紹介しましたが、自分自身がどのぐらいリスクを許容できるか、まずは確認する必要があるでしょう。
株式投資まではリスクが有り過ぎてできないのか、また、元本が保証されない場合でないと投資はできないのか、それぞれどの程度まで自分は可能なのかの度合の判断です。
株式投資を経験した方でない場合は、いきなり株を買うことに抵抗感があるかと思いますが、少ない金額からでも購入できるものや、自分の普段の生活に馴染みが深く愛着がある企業を買うなど、きっかけを作っていくことも一つでしょう。
また、株式の銘柄を選びようがない場合は、ミドルリスクミドルリターンで紹介した投資信託を購入することも一つでしょう。
その中から極力リスクが少ないものを選ぶ、またはある程度価値の増加実績がある銘柄を選択する、または、投資家がどんどん入ってきていて純資産額が伸び続けている銘柄等、選択肢はさまざまです。
運用は短期的か中長期的か
若い方なら、短期的に結婚資金や住宅資金に手当てするために、5〜10年の期間で資産運用を考えられる方もいるでしょう。
一方で、子どもも育ちつつある方なら、老後資金として数十年の期間を視野に入れる場合もあるでしょう。
短期に大きく資産を構築したいからということで、リスクを極端に上げてしまうと元本に対して構築資産が目減りしてしまうことも考えられます。
また、長期的視点であっても、リスクを取り過ぎると同じこととなります。
長期で検討するのであれば、年間の利息や配当での増加分を再投資に回すという複利の効果も増大し、資産増に非常に寄与することとなります。
期間とリスクをうまくバランスとりながら、資産構築を検討していく必要があるでしょう。
分散投資を視野に入れる
投資の格言に、
というのがあります。
一銘柄に集中投資するよりも、リスクを加味して分散させて投資することがよいというものです。
一方で銘柄にこだわる場合は、いわゆるドルコスト平均法として、長期間に渡って一定金額を購入することも考えられるでしょう。
一定額を購入するので、単価が安い場合は多くの株数を購入でき、高い場合は少数を購入するということで、平準化が図っていけるというお馴染みの手法です。
筆者も実践していますが、初心者として毎月一定額を無理なく拠出し、時間をかけて資産を構築していくという観点では手掛けやすい方法でしょう。
まとめ
今回は投資による資産構築の方法について、概要を紹介しました。
個別具体的な銘柄については触れていませんが、投資信託であれば紹介した内容で検索すれば一定程度のものが出てきます。
それぞれのリスク許容度や期間等、方針を固めつつ、早い段階から資産構築に取り組めば時間や複利が味方してくれるでしょう。
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