FP試験に向けて、
「過去問は一通り解いた」
「勉強時間もそれなりに確保した」
「理解もそこそこできていると思う」
それでも、本番で思ったように点数が伸びず、合格に届かない人がいます。
このタイプの不合格者に共通するのは、知識不足ではありません。
原因は、試験直前1〜2週間の「行動の選択ミス」にあります。
直前期は、知識を増やすフェーズではありません。
むしろ、これまで積み上げてきた知識や感覚を「崩さない」フェーズです。
ところが多くの受験生は、この時期に不安から動きすぎてしまいます。
新しい教材に手を出し、他人の合格体験談を読み漁り、
結果として本番で判断が遅れ、時間が足りなくなる。
この記事では、FP試験で落ちる人が直前期にほぼ確実にやってしまう行動を整理し、
「今から何をやめれば合格率が上がるのか」という観点で、正しい立ち回りを解説します。
FP試験は「直前期の行動」で合否が決まる
FP試験の直前期は、点数を大きく伸ばす時期ではありません。
この時期に起きるのは、せいぜい「+3点」か「−5点」程度です。
しかしFP試験では、この数点が合否を分ける現実的な差になります。
合格ラインが明確に決まっている以上、直前期の小さな判断ミスが、そのまま不合格につながることも珍しくありません。
直前期の過ごし方が影響するのは、主に次の3点です。
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問題を見た瞬間の判断速度
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解答順と時間感覚
-
本番でのメンタルの安定度
これらは、単純な知識量では決まりません。
日々の勉強量よりも、直前期にどんな行動を取ったかによって左右されます。
つまり、直前期に重要なのは
「何をするか」以上に、「何をしないか」なのです。
なお、「過去問は回しているのに不安が消えない」という人は、
過去問を“解いて終わり”にしている可能性があります。
過去問の使い方そのものを見直したい場合は、以下の記事も参考にしてください。
👉 FP試験対策|過去問は「解いて終わり」にしない。FP3級・2級に効く深掘り学習法
直前期に落ちる人が必ずやっている行動① 新しい教材を開く
なぜ「新しい教材」は危険なのか
直前期になると、多くの受験生が強い不安を感じます。
その不安を打ち消すため、次のような考えが頭をよぎります。
-
「まだ知らない論点があるかもしれない」
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「この教材、評判がいいらしい」
-
「最後に一通り目を通しておこう」
気持ちは分かりますが、これは直前期において逆効果です。
新しい教材を開くと、次のような状態に陥ります。
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情報が整理されないまま脳内に増える
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重要度の判断ができず、混乱する
-
「分からない箇所」ばかりが目に入り、自信を失う
結果として、知識が増えるどころか、
「自分は全然できていないのではないか」という錯覚を招きます。
直前期に必要なのは安心感です。
新しい教材は、その安心感を最も壊しやすい存在だと言えます。
直前期にやるべきは「増やす」ではなく「固定する」
直前期にやるべきことは、実は非常にシンプルです。
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これまで使ってきた教材だけを見る
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間違えた問題を再確認する
-
出題パターンを頭に固定する
ポイントは、
「知っていることを、確実に取れる状態にする」ことです。
とくにデータ版テキストや複数教材を併用している人ほど、
直前期に情報過多になりやすい傾向があります。
教材整理の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 FP攻略|データ版テキストの活用法と注意点【独学・通信講座対応】
直前期に落ちる人が必ずやっている行動② SNSで合格体験談を漁る
合格体験談が直前期に「毒」になる理由
直前期になると、SNSやブログで
「一発合格しました」
「直前3日で逆転」
といった体験談が目に入りやすくなります。
しかし、直前期にこれらの情報を見るメリットはほとんどありません。
理由は明確です。
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前提条件(基礎力)が違う
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勉強時間や環境が違う
-
自分に再現できる保証がない
それでも人は、無意識に自分と他人を比較してしまいます。
そして不安が膨らみ、直前期に勉強方針を変えるという最悪の選択につながります。
直前期に必要なのは「他人の成功」ではない
直前期に必要なのは、他人の成功談ではありません。
必要なのは、自分自身のデータを冷静に見ることです。
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自分はどこでミスしやすいのか
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計算ミスが多いのか、読み違えが多いのか
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時間配分は適切か
-
解答順は固まっているか
SNSを見て不安が増えるなら、それは判断力が落ちているサインです。
勉強法に迷いが出ている人は、以下の記事も一度確認してみてください。
👉 『試験に落ち続ける人がやりがちな勉強方法』にならないためのチェックポイント
直前期に落ちる人が必ずやっている行動③ 「全部理解しよう」とする
FP試験は完璧主義者に不利な試験
FP試験は、「理解度100%」を求める試験ではありません。
合格ラインは6割前後。
つまり、最初から4割は落とすことを前提に設計された試験です。
それにもかかわらず、直前期になると
「全部分かっていないと不安」という完璧主義が顔を出します。
この心理が、本番での判断を遅らせます。
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迷う
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悩む
-
戻る
-
時間を失う
この繰り返しにより、知識があっても点数が取れなくなります。
直前期にやるべきは「割り切り」
直前期にやるべきなのは、割り切りを決めることです。
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自分の得点源はどこか
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深追いしない論点はどこか
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ミスしやすい問題は何か
この「捨てる判断」は、合格者ほど無意識にやっています。
その考え方を整理した記事がこちらです。
👉 FP2級の「裏ワザ」とは何か?一発合格者が無意識にやっている5つの「捨てる」技術
直前期に落ちる人が必ずやっている行動④ 時間配分を「本番で考える」
時間配分は知識ではなく「技術」
時間配分を
「本番の雰囲気で決めればいい」
と考えている人は要注意です。
本番は緊張もあり、想像以上に判断力が落ちます。
その状態で時間配分を考えると、必ず遅れが生じます。
時間配分は、考えるものではなく、事前に決めておくものです。
本番前に必ず決めておくべき3点
最低限、次の3点は試験前に決めておいてください。
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解答順(得意分野から解くか、順番通り解くか)
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1問あたりの許容時間(迷ったら何分で切り上げるか)
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見直し時間を取るかどうか
CBT試験(学科90分・実技60分)で失敗しない具体的な時間配分については、
以下の記事で詳しく解説しています。
👉 FP2級・FP3級|CBT試験で失敗しない時間配分の考え方【4つのポイント+α】
まとめ|FP試験は「最後に何をしないか」で決まる
試験直前、次の項目に一つでも当てはまるなら要注意です。
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新しい教材を探している
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他人の合格体験談を読み漁っている
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すべてを理解しようとしている
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時間配分を本番で考えるつもりでいる
直前期は、「頑張る時期」ではありません。
「整える時期」です。
FP試験に落ちる人ほど、直前期に動きすぎます。
一方で、合格する人は最後の1〜2週間で、ほとんど新しいことをしません。
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知っていることを確実に取る
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判断を早くする
-
迷わない状態を作る
とくに「時間が足りなくなる不安」がある人は、
試験前に時間配分だけは必ず固定してください。
具体的な考え方は、こちらの記事で再確認できます。
👉 FP2級・FP3級|CBT試験で失敗しない時間配分の考え方【4つのポイント+α】
自信を持って、これまで使ってきたテキストを信じてください。
直前期にやるべきことは、もう十分やっています。






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