FPの資格を取ろうとしているけど、取った後どのような所で活かしていけるのでしょうか。
FPの学習分野が広い分、専門分野を持つことで、活かす可能性は非常にありえそうです。
具体的にどのような所で活かせるのか、FP資格が活かせる6つの方法について紹介します。
タテのキャリアアップとしてFP資格を活かす
現業のキャリアアップとして、キャリアにより深みを持たせていく論点が考えられます。
「職務充実」「タテのスキルアップ」というイメージですが、どのようなものがあるのでしょうか。
金融機関でのキャリアアップ
データとしてFP2級やFP3級に限定したものはないのですが、FP協会のデータ「データで見るFP資格」によると、AFP,CFP認定者の業種別属性では、
証券:20%
銀行・金融:12%
と半数以上を占め、金融機関でFP資格を取ってキャリアアップしていくのが定石と言えます。
FP3級は金融機関以外の方も多いかもしれませんが、FP2級やそれ以上の資格を目指す場合、金融機関に所属する方のキャリアアップとなるのは多くを占めると考えられます。
事業会社での経理や労務担当のキャリアアップ
事業会社でも資格を取れば十分活かすことができます。
全社の福利厚生立案や、社員の相談窓口等、社内の重要なポジションに立つことができると言えます。
具体的に福利厚生の導入として、企業型確定拠出年金制度を提案し、実施までもっていくことも考えられます。
企業の形次第では、従業員持ち株会やストックオプション制度の導入などもあり得るでしょう。
また年末調整の窓口として、社員からの手続きの相談に乗ってあげることも容易でしょう。
さらに、個人的な相談として、住宅ローン控除の手続きや、医療費控除、セルフメディケーション税制なども対応できると思います。
これらに対応できれば、社員の金銭的な還元に直接寄与できるので、かなり感謝されます。
一般的に、通常の社員の場合はこの辺りの知識について持ち合わせていないことも多く、特に中小企業やベンチャー企業は尚更で、若い社員から非常に頼られるでしょう。
そして、社員からの相談ノウハウを貯めれば、社内の勉強会講師として、または、自治体の相談員として活動するなど、スキルを更に積んでいくことも可能です。
転職してキャリアアップ
FP資格を持っていると、業界によっては有利に働く場合があります。
特に金融業界や不動産業界に転職したい場合、FP資格があって顧客のライフプランナーとしてのスキルを持ち合わせていれば可能性は高まるでしょう。
これらの業界は、その顧客ごとに多様なニーズがあり、個々にとって最適なプランを提案することも発生します。
FPは個人に対するコンサルであり、単純にマニュアルでは対応できない場面がほとんどと言っていいかと思います。
そのような場合、自身が持ってる深みがあるFPスキルが活かされれば、新天地で活躍することも十分可能です。
ヨコのキャリアアップとしてFP資格を活かす
現業のキャリアを深めることとは直結しないものの、FPを活かす方法は他にも考えられます。
「職務拡大」「ヨコへのスキルアップ」として、自分自身の生活やセカンドキャリアに活かす方法なども考えられそうです。
自分や家族のためのライフプランの作成
FP3級やFP2級資格は、直接的に一番メリットがあるのはこの分野かと思います。
まずは自分自身の分析から試してみるのが一番です。
現在の資産を洗い出して、ライフプランシミュレーションを作成するところから始めてみます。
自分なりのミュレーションをしながら、将来的なキャッシュフローが十分なのかを見極めていきます。
そして、自分のライフプランを改善していくことに取り組むのです。
何が足りないのか、何を辞めればよいのか、また今のままでいくと何歳まで働かなければならないのかなど、自分事として照らすことで現実的なシミュレーションができます。
根拠あるシミュレーションができたら、それをノウハウとして他に横展開していくことも可能になってきます。
お馴染みのライフプランニングの基本となる6つの係数は、ここで活かすことも可能ですし、年金受給のタイミングを何歳から考えればよいかなどの基本的な知識も自己のライフプランの中で活用することができます。
他資格との掛け算による強化
「FPと社労士」
「FPとWEBライター」
など、他資格との掛け合わせのためのFPという位置づけです。
FPに相談に来る人って早々いないって言われていたりします。
確かに、顧客からの相談だけで食べていくのは難しく、他資格との連携は重要な論点です。
この場合のFPは他資格を持っている場合にまず思いつく論点で、既存資格に更に価値を付けていくということが狙いとなります。
筆者もこのパターンで現在進行中ですが、幅を広げてワンストップで対応できることによるメリットは大きいと考えます。
筆者は比較的珍しいFP(CFP®)×マンション管理士がメインですが、マンションには保険の見直しや、FPでいうライフプランに近い長期修繕計画の策定や最近では補助金の検討などがあるので、実は親和性は少なからずあると思っています。
結果的に、次に紹介する独立開業へつながると考えられます。
独立開業
難易度的には最難関の独立開業ですが、「タテ」「ヨコ」双方の深みが更に必要になってくるかもしれません。
FP資格者の独立開業者はFP以外の資格を持ちながらやられている方も比較的いらっしゃいます。
もちろん、FPのみでされている方も数多くいらっしゃるので、一概には言えません。
どちらの場合も、独立開業するにはその人が持っている、他人に真似されにくい強みが必要であることは間違いないです。
さらに、セールススキルやコンサルティングスキル、更にマーケティングスキルも重要になってきます。
いきなり開業というのは難しく、士業事務所やFP事務所で修行したり、副業・兼業でまずは感覚をつかんでからなどの手法が多いでしょう。
とりわけ、副業・兼業はサラーリーマンとしてのベースの収益源があるという点では非常にリスクが少なく、その状態でノウハウを積んでいくのがリスクヘッジとして望ましいと言えます。
将来的にサラリーマンを引退した際にも、第二の柱があるということは、自ら収益を生んでいくうえで頼もしい支えになる事でしょう。
また、サラリーマンとは違い、副業・兼業は自分自身のものになるため、成功した時は自分で総取り出来るため、リターンとしても相応なものとなります。
まとめ
タテとヨコのキャリアアップなど、FPは分野の幅が広い分、双方に柔軟に活かせる資格でもあります。
まずはご自身の目標や、将来どうなりたいかをイメージし進んで行くことが大切だと考えます。
得意分野を発見して、空き時間を上手く活用し、収益化する。
ノウハウを構築するまでには時間が掛かるので、可能なら早くから取り組んでいくことが望まれます。
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