FP1級やFP2級、またAFP、CFP®資格を取得した際には、試験学習を通じて身に付けたスキルが一定程度活かせるかと思います。
ネットを確認したり、ビジネス雑誌を見ていても、FP×副業について比較的関心が高まっています。
FP資格を取った後にどのような活躍ができるのか、CFP®とFP1級である筆者が経験した事含め、今回すぐにでも実践可能な4つの内容を紹介したいと思います。
FP資格副業活用の前提
FP副業の前提として考えておかなければならないことがあります。
FP資格は独占業務はないため、誰でもFP(ファイナンシャルプランナー)を名乗る事ができます。
FP資格が無くても「ファイナンシャルプランナー」として活動は出来ますが、経験は勿論のこと、知識の裏付けとなる資格があることが、権威性の観点からも望ましいでしょう。
推奨はFP2級やAFP以上
推奨ですが、FP2級かAFP以上であることが望ましいです。
これは、クラウドワークスにおいては、必要なスキルとしてFP2級や1級、さらにAFPやCFP®という記載が見られることが多いためです。
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一例として、クラウドワークスにおける募集のサンプルです。
発注する側の見え方として、知識が裏付けされたFP資格があるに越したことはないですが、募集内容によっては必須ではないこともあるので、その場合は資格の有無にかかわらず応募できるでしょう。
就業している会社での副業・兼業の許可の確認
最近では、大手企業、ベンチャー企業含め、他社から学んだ新たなノウハウを自社にフィードバックする観点から、副業・兼業に対しても寛容になってきています。
しかしながら、就業している会社における就業規則等で、許可を得ずに実施する副業・兼業が禁止されているところがまだまだ多いのが実情です。
恐らくは副業・兼業が問題ないという会社であっても、機密保持やノウハウ漏洩の観点から、競合他社への副業・兼業や、禁止されている業種、または会社として認められない業務も考えられます。
その為、兼業・副業が問題ない場合においても、就業規則の確認とともに上長や人事部への確認等をしながら、適切に実施していくことが望ましいと考えられます。
地道な活動が必要
これは何となくわかる事でもあるかと思いますが、FP資格を取ったからと言ってすぐに副業があるわけではありません。
引き続き、スキルを磨くべく、受験時以上に学びを継続していかなければならないでしょう。
発注側からすると、FP資格以外の税理士や公認会計士等の上位資格であっても、「資格を持っているから発注する」ということは簡単には考えないと思われます。
資格はある程度前提で、そこからの経験やスキル、ノウハウ、さらに人間性等も問われることもあるかもしれません。
とりわけ、継続的な取引に繋げるためには、それらの特性に加えて、納期に間に合わせるという日jネスをやるうえでの当然の姿勢や、礼儀正しくコミュニケーションが出来るコミュニケーション能力等、ビジネスの基本スキルが必要であることは言うまでもないでしょう。
FP資格がどのような分野で副業可能か考えてみる
FP資格を取得したスキルで、どのような分野にチャレンジできるのでしょうか。
その学習範囲も踏まえながら、可能性がある分野について、すぐにでも実践可能な4つについて紹介します。
似たような角度で書いているこちら
も参考までに紹介します。
FPライター
クラウドワークス とランサーズ、coconala(ココナラ) などのクラウドソーシングサービスにおいては、ライティングや執筆といった募集が非常に多く一番手軽に業務に活かせると考えられます。
また、WEB記事の多くは、不動産や、資産運用、保険、相続などお金に関する事が非常に多くなっています。
いわばFPは個人のファイナンシャルプランを計画する事に関する資格であり、科目でもそれらが含まれてくるため、自然と親和性があるでしょう。
CFP®資格に加え、FP1級資格を取得しましたが、FP1級資格取得後、急に金融関連の依頼が多くなりました。
ライティングスキルを身に付けるには、クラウドワークスなどのサービスに登録して、まずは試しに実践してみるのがライターとしての一番の近道でしょう。
最初にやる分においては、何事も経験であるため、単価にこだわらず自分が書けそうであったり、得意である分野の募集にトライしてみるのがいいかと思います。
自分自身の資産運用
次に考えられるのが、自分自身の資産運用です。
ライフプランニングの科目で学ぶのは、相談者に対する将来のライフプランシミュレーションですが、これは自分自身の資産をプランニングしながら身銭を切って実践するという点が、実際の学びにもなるという所から挙げています。
試験を取得して、副業の立ち位置では他人の資産運用を提案するところまでは難易度は高いと考えられます。
まずは身近な運用方法を探しつつ、投資対象を検討する所からかと思いますが、リスクを取りすぎず、取らなすぎずという、リスクを検討しながらになるでしょう。
FP相談員
FPの資格をとれば、自治体やFP協会(CFP®、AFP)などの相談員として参加することも可能になります。
FP協会の例
こちらはすぐに稼ぐことが出来るかは難しいかもしれないですが、まずは見習い・補助相談員として活動して、その後慣れて相談員として活動できる段階で収益化する事になるでしょう。
最初は研修の意味も含めて学びから入りますが、対面による相談を経験することで、慣れとともに一定のノウハウは身に付いてくると思います。
また、自分自身の得意な分野の発見等にも繋がり、長期的に考える場合はライター兼業をしながらも一つの選択肢になり得ると思います。
トレーダー
FP資格は金融面での知識も学ぶため、活用しようと思えば出来る分野かと思います。
ここは副業という面では、リターンはうまくいけば非常に大きいですが、リスクが非常に高い分野であると言えます。
投資で勝てるのは5%程度で、95%は負けて損をすると言われています。
ただし勝てば旨味もあるので、無理をしない範囲でリスクを最小限に、また失ってもいい余剰資金からやるのがいいかと思います。
副業としてやる場合には、無理をせず地道な勝ちパターンを見つけて、その勝ちを積み重ねていくことになるのではないでしょうか。
まとめ
筆者なりに考えるFP副業について、これまでの経験も踏まえながら記載しました。
FP資格を取ったからと言って、簡単に副業が出来る訳ではありませんが、地道な努力の積み重ねで可能性は上がってくるものです。
筆者の一番のお勧めは、FP試験学習の延長線上でも出来るFPライターです。
クラウドワークス とランサーズ、coconala(ココナラ) などからまずは自分に合うものは何かを比較しながら探してみるのがいいでしょう。
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