FP2級を取得し、AFP認定も受けて、そして
さらに上位FP資格であるCFP®にチャレンジしてみようかな。
そのように考えているFP2級・AFPホルダーや受験生も多いと思います。
上位資格が取得できれば、スキルを証明する信頼性が上がり、活躍の場も広がります。
さらに、CFPが取れれば、簡単なFP1級実技のみのため、FP1級も非常に容易となります。
そのような方を後押しするために、今回は、
・独学で頑張りたいけど大丈夫か?
・早めに全課目合格したいけど、どうすればいいのかな
こういった読者の疑問に答えます。
筆者は
FP3級から学習を開始て、FP2級、AFP、上位資格のCFP®とFP1級を1年半の学習で合格しました。
とりわけ、CFP資格は、10ヶ月の学習、2回の試験で全6課目に合格しています。
5課目はテキストと問題集のみで合格したため、独学で合格したと言えます。
1課目、金融のみはテキストと問題集に加え、2回目は通信講座も活用しました。
そのため、厳密には独学とは言えないかもしれないですが、ほぼ独自で勉強することで合格を勝ち取っています。
そのような筆者が独学で臨む方に対して、試験に向けてどのような準備をすればいいのか、解説します。
※以下CFP®は登場が多いためCFPと記載します
CFPを独学する際に注意したい学習方法3つ【合格目指す方必読】
今回のテーマは以下の通りです。
・CFPが独学でも問題ない理由
・独学の際に注意すべき学習方法3つ
FP上位資格であるCFP取得には、試験対策を十分に検討する必要があります。
合格者学習方法として、合格体験記やAFP,CFP資格者が入会するFP協会の月刊誌「FPジャーナル」の合格体験記でも、独学で合格を勝ち取った方も比較的いらっしゃいます。
FP2級やFP3級と違い、上位資格であるCFPはFP1級同様に受験者数が少ないことから、対策講座が必ずしも充実しているとは言えません。
選択肢は比較的限られますが、難易度が高いこともあり、攻略にも苦労するでしょう。
具体的に筆者が実践した攻略法を中心に解説します。
CFP独学合格の為の学習方法についてまとめました
CFPに独学で合格するためには、一定の勉強量と質が求められます。
量の面では、
・6課目合計で600時間が目安
になってくるでしょう。
筆者の場合は、前半3課目、後半3課目合格という2回受験のうち、前半は4課目受験して金融を落としています。
したがって、金融分野は通信講座を受講し、さらに3倍の300時間を掛けました。
他は100時間前後のため、合計800時間以上を掛けています。
具体的な独学の方法は、FP2級やFP3級の攻略方法と同様、
・テキストを選んでインプットする
・過去問をひたすら解いてアウトプットする
その繰り返しといえます。
テキストを読んでインプット
筆者はFP2級時に学習したテキストに、内容を継ぎ足すことで乗り切りました。
そのため、新たにCFP用テキストは購入しませんでした。
そこまで費用をケチっていたのか、とお思いになられるかもしれません。
どこかで
FP2級のテキストに肉付けすることで問題ない
という記事をみたからです。
また、FP以前のマンション管理士や宅建学習で確立していた
を引き続き実践していました。
そのため、FP2級テキストに新たな項目を付け足すのは、ネットから容易だったのもあります。
結果的にはこれは遠回りとなってしまいました。
試験実施団体である日本FP協会のテキストをケチらず購入してしっかりとやれば…
800時間以上も時間を掛ける事はなかったかもと思いました。
テキストは日本FP協会のホームページから直接購入することができます。
これをひたすら繰り返してインプットをすることが大切です。
これにより、FP2級やAFPで学んだこと+αの肉付けはできると思います。
過去問でアウトプット
インプットよりも大切なのは、アウトプット学習です。
FP2級、FP3級攻略で書いていたのは、
でアウトプットが多めの方が大事という点です。
こちら
『試験に落ち続ける人がやりがちな勉強方法』にならないように確認しておきたいこと
にてインプット、アウトプットの大切さについては紹介しています。
実際に筆者の場合は
インプット:アウトプット=3:7
ぐらいでしたが、アウトプット学習が大切という点は変わりません。
問題集は、初学者の場合は、過去数年分がまとめられているCFP®受験対策精選過去問題集1択でしょう。
上記の各課目において、過去問が比較的充実した形で織り込まれています。
そのため、CFPの試験対策では必須でしょう。
また、含まれていない試験回や自身が受けた回を再受験する際は、日本FP協会のページで各回の問題集も発売しています。
こちら
でフォローするのが良いでしょう。
CFPが独学でも問題ない理由
CFPの勉強において、独学で臨んでも全く問題ありません。
理由は、これまで記載した通り筆者がほぼ全課目を独学で学習し、合格したためです。
筆者の場合は、極力費用を掛けずに最短で合格出来る方法を考えました。
また、CFP以外の資格も、FP試験は
・2級
・3級
の各試験において、独学で合格しています。
また、不動産もマンション管理士以外の
・管理業務主任者
・賃貸不動産経営管理士
も全て独学で取得しています。
マンション管理士とCFP金融課目の再受験は通信講座を取りました。
動画講義を見ている以外はほぼ独学で問題を解いたり、テキストを読んだりしなければならないため、半分は独学と言えるかもしれません。
そのため、大半が独学による資格取得とも言えるでしょう。
独学は、投下費用としては通信講座や通学に比べ格段に安い
一方で、
自分との戦いであり試行錯誤しながらやらなければならない
ため、場合によっては遠回りすることも有るでしょう。
しかしながら、筆者のブログでは学習方法はFP2級やFP3級が中心ですが、全てノウハウを提供する形でまとめていますので、あわせて参考にして頂ければと思います。
独学の際に注意すべき学習方法3つ
独学で学習するには、
費用面では抜群の効果を発揮する
ものの、合格の為には
自己管理を徹底
しなければなりません。
また、特に難易度が高くなる資格は、
試験のその日までしっかりと学習しなければならない
ためその姿勢が重要になるでしょう。
CFP受験に際して、注意すべき学習方法におけるポイントを3つ挙げておきます。
受験課目を絞り込む
全課目合格は超難関
試験団体の日本FP協会によると、22年第1回目の試験では
6課目一括受験者に対する合格率は7.5%
だそうです。
全受験者ではなく、全6課目の受験申し込みをした中の合格率です。
まとめて6課目合格するのが如何に難しいかお分かり頂けるかと思います。
課目を絞って合格を狙うのが近道
FPジャーナルという、日本FP協会会員に対して送られてくる会員誌があります。
そこにはCFP試験全課目合格した資格者のインタビューが毎号記載されています。
稀に一回の試験で6課目に合格された方も掲載されますが、ほとんどの方が計画的に何回かに分けて取得されています。
そのため、筆者がおすすめするのは、
半年ごとに課目を決めて受験すること
です。
CFPの試験は、毎年6月と11月の年2回あり、計画的に受験課目を振り分けて学習するのがいいです。
3課目ずつでも、仕事や家庭のペースを考えて1課目ずつでもいいでしょう。
得意課目から受験、または苦手課目は複数回覚悟して対策するのも考え方です。
筆者の場合、6月試験で、
・不動産運用設計
・タックスプランニング
・相続・事業承継設計
の4科目に絞って受験し、金融は不合格でした。
11月試験で
・ライフプランニング・リタイアメントプランニング
・リスクと保険
の3課目を受験して、全て合格しました。
得意課目や、課目間の親和性を考えながら、受験対策を検討することも一つです。
上記のリンクに、筆者が考えるCFP課目間の親和性も触れています。
過去問は繰り返し解き、解けない所は解説を読んで理解する
この観点はFP2級やFP3級に限らず、筆者が取得してきた不動産の試験にも共通している所であり、講師や合格者が口を揃えて言っていることですが、
過去問学習が試験を制するという点です。
そのため、
過去問を徹底して解き、分からない所は何度も解説を読んで理解する
ことです。
最初は手が付けられない場合は、もう最初から解説を読んでみるのも一つでしょう。
筆者も手が出ない問題が多数あり、最初は解説から入っていました。
それでも理解できず、苦労したことを今でもはっきりと覚えています。
優先度が低い問題は正直諦めて、優先度が高い問題を落とさないために、繰り返し解いて解説を読んで理解する対策の方が重要でしょう。
苦手な課目は通信講座と併用することも考える
筆者は独学に拘ってきましたが、どうも合格が難しそうな金融は、ダメだった時に、自分で攻略するのは難しいと悟りました。
そのため、金融だけ、LECのCFP®講座に頼る事にしました。
結果的に、
6月の1回目の金融受験は21点(合格点28点)と悲惨な点数
でしたが、
次回の11月は41点(同27点)
と圧倒的な点数を叩き出して金融課目に合格しました。
LECに限らずですが、
CFPの良い所は課目合格があることから、課目だけの通信講座が比較的あることです。
どうしてものときは、独学に拘らずに、通信講座の併用を考えることをおすすめします。
そうしないと、何度も落ちて同一課目の受験を繰り返すリスクもあるためです。
まとめ
CFPは6課目を受験し合格するとともに、実務経験が伴っていないと取得できない、難易度的にも高い資格です。
さらに、CFPは試験範囲の幅と、聞かれる内容の深さの双方に対応しなければなりません。
年間2回ある試験日程にあわせて計画的に学習計画を立てるとともに、苦手課目、得意課目の見極めながら、試験対策を戦略的に練っていくことが重要であると言えるでしょう。
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