CFP®合格者が実践した学習方法の特徴は?【合格のヒントになる】

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資格試験を目指す方にとっては、誰もが「どのようにして合格したのか?」が気になるところかと思います。

体験記はいろいろとあるものの、自分にはできるのか、そのように思われる方も多いでしょう。

今回は筆者も購読(会員に配達される)FPジャーナルから、バックナンバーも見ながらCFP®合格者の傾向を抽出しましたので、その結果とともに合格対策を分析します。

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CFP®合格者が実践した学習方法の特徴は?【合格のヒントになる】

FPジャーナルには、CFP®合格者の体験記として、どのような学習方法で、どのような想いで学習に取り組んできたかをまとめています。

合格体験記はCFP®合格を考えられている方にとっては参考になると思いますし、CFP®でなくても、FP1級の方にも、参考になるかもしれません。

どのような取り組み方で合格を勝ち取ったのかは、人それぞれですが、一貫して共通するのは、「最後まで、自分を信じて諦めない事」ではないかと思います。

具体的に、合格者の傾向を見ていきます。

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CFP合格者の定量的特徴は?

筆者のほうで、オンライン化されているFPジャーナルオンラインのCFP®合格者がどれぐらいの期間で合格したか、どの科目から優先的に受験して合格を勝ち取っているのか、全データを洗い出して傾向を確認してみました。


※FPジャーナルオンラインより、筆者が独自集計したものを一部抜粋

データはFPジャーナルがオンライン化された2018年4月号から直近の2024年1月号までのもので、全70データの記録です。

CFP®合格に必要とした平均年数は?

こちらは、最初に課目合格した試験と、最後に課目合格した期間をカウントしています。

全6科目をまとめて受験して合格された方も体験記のなかに記載されているので、その方はゼロとなりますが、学習期間ゼロで合格することはあり得ません。

それまでどれだけ学習されたかわかりませんが、最初に受験するまでにはおおむね半年程度は準備されているのかと考えられますので、半年程度の準備期間も加味してみます。

その結果、データとしては以下のとおりになりました。

FPジャーナルに掲載されたCFP®合格者の全データにおいて
最初に課目合格した試験~最後に課目合格した試験までの期間:3.24年
半年程度の準備期間を加味した場合:3.74年

準備から全6課目合格まで、4年近くかけて取得されていることがわかりました。

一方で、中には一度学習をして課目合格はしたものの、諸事情により間を空けた方もいらっしゃいました。

仮に10年以上掛かった方を省いてCFP®合格者の傾向を算出した場合、以下のとおりとなります。

最初に課目合格した試験~最後に課目合格した試験までの期間:2.01年
半年程度の準備期間を加味した場合:2.51年

合格後、CFP®登録までにさらに半年程度かかるとすると、学習開始~CFP®認定までに3年程度はかかることも、改めて確認できました。

FP2級とAFPを経由される方がほとんどなので、その間の学習時間を加味すると、CFP®認定までは相応の時間がかかることが想定されます。

CFP®合格までの受験回数は?

合格者の定性的コメントを見る限り、2~3年の間で1回もしくは複数回の受験で合格を勝ち取られています

合格された方の受験回数をカウントして、その全データから平均値を出すと以下のとおりとなりました。

合格までの受験回数:3.73回

ほぼ3回~4回の受験で全6課目に合格されている傾向があり、年2回の試験において学習を継続され、継続的に受験したと考えられる平均年数と近い値となりました。

CFP®合格課目の順番は?

筆者も受験の際には、プロフィールでも紹介

しましたが、大半の方と同様に1回で全6課目合格は到底難しいと考え、複数回受験で取り組むことにしました。

その場合、どの課目から受験すればよいかがCFP®受験生にとって悩むところです。

課目間における学習の親和性や受験日の負担等を考え、プロフィール紹介のとおりに受験しました。

一方で、FPジャーナルに掲載のCFP®合格者の傾向はどうなっているのか、確認してみました。

1回目の試験で合格した場合は1、以下2回目の試験で2…とカウントし、試験の週が違う同一月の合格は同じ番号で振りました。

傾向としては以下のとおりです。

金融:2.81回目
不動産:2.67回目
ライフ:1.87回目
リスク:1.86回目
タックス:2.33回目
相続:2.43回目
平均:2.33回目

合格者における合格の順番は

リスク→ライフ→タックス→相続→不動産→金融

という流れになっており、また数字のまとまりとしても、ライフとリスク、タックスと相続、不動産と金融が寄っている傾向になりました。

取り組みやすいライフやリスクは、まず受験してみて手応えや課目合格による安心感を獲得することもあるのでしょう。

一方で難易度が比較的高い不動産や金融は試験慣れしてから受験、もしくはじっくりと時間をかけて取り組む傾向にありそうです。

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CFP®合格者の定性的コメントの傾向は?

対して、数字では表れないCFP®合格者の定性的コメントにはどのようなものがあるか、全ての合格体験記を確認した筆者が気になった傾向を記載します。

諦めないで臨み続ける

業務経験や業界経験により、得意課目や苦手課目が必ず出て来ると思います。

筆者も保険業界とは遠い存在だったため、リスクと保険の課目は自分の保険契約で入っていることで確認はできるものの、長い文章を読み込まないといけないなど、中々取っつきにくいものでした。

合格者の学習体験記のなかでも、金融に苦労して何度も受験したことや、他の科目でも同様の記載があったりします。

最終的には6課目合格しないとCFP®認定はもらえないので、必ず合格するという強い信念を持ちながら最後の1課目まで諦めずに臨み続けるしかないといるでしょう。

隙間時間や学習の固定時間を確保

学生や主婦、育休などの一部の例外を除き、ほとんどの方が平日の昼間に業務をされている方です。

そのため、早朝から机に向かう、行き帰りの通勤電車の中で必ず学習時間に充てる、昼休みの半分を活用する、さらには帰宅時に直接家に帰らず、図書館等に寄って学習してから帰るなど、なんらかの形で学習時間を確保されてらっしゃいます。

また土日も有効活用するために、午前中は必ず学習時間に充てる、週末は決まった時間学習するなど、CFP®学習に振り向ける傾向がありました。

なかには、その日の学習を終了するまでは大好きなお酒を断つという方もいらっしゃいました。

このあたりは合格者の傾向とともに、筆者が時間管理でご紹介している対策方法と相違はなかったと考えられます。

繰り返し問題集とテキストを学習

想定通り、CFP®の問題集やテキストを有効活用されている方がほとんどでしたが、CFP®の問題集は決まったものしかないので、その問題集を必ず購入して対策する必要があります。

問題集は、FPK研修センターから発売されている「CFP®受験対策精選過去問題集」、また日本FP協会が発売している「CFP®資格審査試験問題集」であり、テキストは同じく日本FP協会の「CFP®資格標準テキスト 」です。

問題については、過去問は解けるようになるまで繰り返し解く必要があり、3回転した、時間内に解けるか実践してみた、毎日40問程度は解くようにしていたなど、対策を講じられています。

特に過去問を3回分、6課目で実施するとしたら、3回×6課目×50問×3回転=2,700問と、非常にボリュームがあり、相応に時間がかかってしまいます。

1課目当たりとしても、450問、毎日40問解いても11日掛かる計算です。

また、なかには筆者と同様、FP2級のテキストを用いて学習されたというかたもいらっしゃいました。

CFP®を受験される方は、全員FP2級の合格者であるため、必ずテキストがありますので、それを活用されることも一つでしょう。

ただし、使い古したテキストであると、法令が最新のものになっていない可能性もあるため、注意が必要です。

その他気になった点

筆者もそうでしたが、お金のための学習をしたくてFP3級から受験されて徐々にスキルアップされている方も比較的いらっしゃることに気づきました。

また、FP2級受験者が、学習の記憶が途切れないようにAFPを経由して上位のCFP®を狙っていく方も、体験記の中では見られました。

筆者同様、最短合格を狙うべく、FP2級試験の自己採点の結果で合格を確証し、そのままAFP準備とともにCFP®学習対策をされている方もいらっします。

さらに、体験記のなかでは中京大学の学生が何名か登場していました。

中京大学には、就職に有利に働くようにFP資格取得講座が設置されており、そこでの受講生が受験され、合格を勝ち取られていました。

中京大学 資格対策講座 2023(PDF)

また、FP1級も3年間で25名合格されたり、FP以外でも宅建士も多数合格者を出しているようです。

CFP®合格のためには戦略的な対策が必要

定量的、定性的両面から、合格のためには一定の対策と期間が必要なことが改めて分かりました。

平均値ではありますが、CFP®学習開始からCFP®認定までに3年程度、その前のFP2級やAFP認定を経ることを考えるとプラスで半年~1年を考えると、相当な時間を要することとなります。

そのため、FP2級以降CFP®やFP1級に臨む方も少なく、逆に合格を勝ち取れば価値があるものといえるのではないでしょうか。

これは今回紹介したCFP®の試験に限った話ではないかもしれませんが、課目合格においては一定の合格戦略を取っていく必要があります。

課目合格という点は合格したら永久に有効であるメリットの一方で、合格してその後の課目が合格できずモチベーションが途切れてしまうというデメリットも発生します。

CFP®全課目合格のためには、業務や家庭との兼ね合いから計画的に目標を立てて、根気よく学習を継続していく必要があるといえるでしょう。

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