試験まで近くなってくると、果たしてどれぐらいの合格率なのかが気になりだします。
こんなに難しいのか、いや、2人に1人程度は受かるのか…、そんな感じで見ていたりもします。
当然今の段階で意識しているということは、自分は合格して行きたい…そんな気持ちかと思います。
今回は内容はシンプルですが、FP3級合格するにあたって重要なポイントを記載しました。
FP(ファイナンシャルプランナー)3級の合格率
まずはFP(ファイナンシャルプランナー)試験の登竜門である、FP3級試験についてです。
どのぐらいの確率で合格するのでしょうか。FP協会ときんざいの状況を見ていきます。
FP3級の難易度
まずは、FP3級の難易度を見ておきたいと思います。
FP協会の3級FP技能検定試験要綱によると、
(FP業務とは、資産の設計・運用・管理およびこれらに係わる相談業務、コンサルティング業務をいいます)。
と記載があります。
これは、FP業務に従事している方、または従事したいと考えている方ならどなたでもOKというもので、いわば受験資格なし(FP業務に今後従事したいという気持ちがあれば受験資格がある!)という形です。
将来的にFPのことを考えればいいので、受験において特に何かの制約が無いと言えます。
FP3級の合格率の推移
続いて、FP3級の合格率の推移を見て行きましょう。
まずはFP協会の合格率の推移です。
こちらでも紹介しておりますが、FP協会の学科試験は74~90%程度で推移しており、対して実技試験は76~90%程度で推移しています。
試験年月 | 学科試験 | 実技試験 |
2024年1月 | 83.14 | 86.56 |
2023年9月 | 74.48 | 77.67 |
2023年5月 | 88.25 | 86.83 |
2023年1月 | 85.25 | 88.34 |
2022年9月 | 80.78 | 84.44 |
2022年5月 | 83.37 | 90.33 |
2022年1月 | 87.01 | 90.75 |
2021年9月 | 84.69 | 80.50 |
2021年5月 | 83.25 | 76.65 |
2021年1月 | 87.92 | 86.53 |
2020年9月 | 89.64 | 88.04 |
2020年5月 | 中止 | 中止 |
2020年1月 | 85.34 | 79.45 |
2019年9月 | 78.09 | 79.48 |
2019年5月 | 69.07 | 86.42 |
2019年1月 | 74.09 | 83.38 |
2018年9月 | 78.63 | 86.50 |
平均 | 82.08 | 84.49 |
日本FP協会試験結果データより抜粋、筆者が独自集計
単位:%
学科、実技とも8~9割の合格者を出しているという傾向なので、しっかりと勉強すれば双方とも合格して落とすことはないと思います。
続いて、きんざいの合格率の推移です。
きんざいの学科試験は、37~69%程度で推移しており、FP協会よりもやや低くなっています。
実技試験は科目、試験年月によりばらつきが非常にあるものの、最近の傾向として低い時で34%程度、高い時で67%程度で推移しています。
試験年月 | 学科試験 | 実技試験 <個人> |
実技試験 <保険> |
2024年1月 | 46.40 | 55.64 | 44.79 |
2023年9月 | 37.19 | 62.29 | 55.30 |
2023年5月 | 54.13 | 61.58 | 58.91 |
2023年1月 | 56.00 | 67.56 | 40.05 |
2022年9月 | 43.41 | 58.23 | 43.28 |
2022年5月 | 49.03 | 62.24 | 45.64 |
2022年1月 | 62.52 | 53.14 | 39.53 |
2021年9月 | 53.31 | 43.25 | 48.68 |
2021年5月 | 47.81 | 59.63 | 47.76 |
2021年1月 | 63.75 | 58.63 | 56.01 |
2020年9月 | 69.28 | 35.28 | 56.20 |
2020年5月 | 中止 | 中止 | 中止 |
2020年1月 | 65.43 | 50.22 | 48.19 |
2019年9月 | 62.77 | 45.44 | 43.31 |
2019年5月 | 42.76 | 54.35 | 44.85 |
2019年1月 | 51.91 | 56.21 | 39.32 |
2018年9月 | 61.64 | 51.46 | 34.32 |
平均 | 54.21 | 54.70 | 46.63 |
実技全体平均 | 50.67 |
きんざい試験結果データより抜粋、筆者が独自集計
単位:%
きんざいの試験はFP3級の試験と言えども落ちる人が多い試験で、FP協会の2級試験並みの合格率になっています。
単純計算ですが、2019年の5月の合格率は、学科試験が42.76%、実技試験<保険>が44.85%になるので、これらを掛け合わせた実質の学科と実技の合格率は、なんと19.18%と2割を切ってしまいます。
単純に学科と実技を掛け合わせるよりも、記念受験の方も少なからずいるので、しっかりと勉強をしてこられて、確実に合格される方の確率はもう少しあがることが考えられますが、これがFP3級きんざいの合格率の低さになっています。
試験問題はさほど変わらないので、いわゆる記念受験者や金融機関の社員が強制的に受けさせられる、FP協会受験者がしっかりと学習して臨まれている背景もありそうです。
ちなみにFP試験はFP3級、FP2級、またFP協会、きんざいともに、100点満点中60点とれば合格の絶対評価試験ですので、合格率に惑わされずに取り組むことが重要です。
合格するための今後の対策5つ
どの試験にも共通して言えることですが、FP3級についても確実に合格したい場合は、以下の様な取り組みが必要とされます。
筆者の試験合格経験上でも、以下の様な5つの対策を講じれば、可能性が合格の可能性が格段と上がります。
②短期間集中よりも余裕を持って取り組む(100時間確保する場合は、10日×10時間の勉強よりも、100日×1時間の勉強)
③動画とテキストなどの親和性を考える
④とにかくアウトプット学習(問題を解く)を重視する
⑤試験合格は目的ではなく、今後のステップにおける手段であると考える
などが、考えられます。
①については、20時間よりも80時間、更に150時間の方が合格の確度が高まるのは事実です。
②については、人間は集中が出来ない為、極力短期間で詰め込もうとする傾向もありますが、それが得意な方は10日×10時間でもいいかと思っています。
しかしながら、FP3級の様なFP資格の登竜門的な位置づけの試験は、勉強に慣れていない方がほとんどであり、また仕事や家事をしながら勉強をすることを考えれば、その手法は難易度は高いはずです。
逆に、10日×10時間の勉強が出来る方は、学業に集中できる学生の方なら可能かもしれないですが、FP3級でなくFP1級の合格力がある方でしょう。
③については、学習はテキストと動画を絡めたものが親和性が高く、独学でやるならやはりおーちゃん【1級FP技能士】TVを活用しない手はないと思います。
非常に分かりやすく説明されているので、この動画を見ながら、講師との親和性があるテキストイメージで攻略 わかる!受かる!! FP3級 テキスト&問題集 2022─2023年版でしょう。このYouTubeとテキストである程度の攻略が出来ると思いますし、方法を決めたら、他のテキストに浮気をしないようにするのがコツです。
④については、③の問題集にも少なからずありますが、やはりFP3級ドットコム一択かと思います。
ひたすら問題を解いてアウトプット、そして分からない所があったらFP3級ドットコム&おーちゃんTVに戻って再インプット、これをやればすぐに楽しく100時間ぐらい経過して、FP3級合格の可能性が近づくでしょう。
そして大切なのが⑤です。
⑤は試験合格のあとに考えてもよいのですが、モチベーションを上げる意味でも、学習に着手する前にイメージしておく方がよりいいです。
参考の記事を上げておきます。
まとめ
FP3級の合格率を見たうえで、簡単に合格するための学習方法について記載しました。
我々は合格率の高い方に視線が行きがちですが、しっかりと学習すればきんざいも難なく合格できることができます。
それぞれの試験内容や、ご本人の特徴を踏まえて、対策をご検討ください。
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